ひじきまめ通信

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【夫の育休という選択】里帰りしない人の産後準備その4

娘を出産したとき、里帰りはせず、母親の手伝いも、退院後三日だけお願いしました。

主に夫婦だけで産前産後を乗り切るためにした準備について。

ここでは、「夫の育児休暇取得」について書きます。

 

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一番うれしかった

 

産後一ヶ月、基本的に夫婦だけで乗り切るために、どんな準備をすべきか。当時私たちは夫婦で、何度もよく話し合いました。

そんなある日、夫が、自分の会社の育児休暇取得制度について調べ、検討していると言ってきたのです。

私からお願いしたのではなく(多少話題にしたことはありましたが)、自ら、育休について前向きに考えてくれている。

夫と出会ってから、それなりに長い年月が経っていましたが、このときが、一番驚きと感動の瞬間でした。

 

夫は、娘が生まれるまでは、イクメン要素をみじんも感じないタイプでした。

今でも、パブリックイメージとしては、家庭的な雰囲気とは程遠いと思います。

プライベートをよく知る私でも、夫という人は、どちらかというと古臭い昔堅気な、男子厨房に入らず的なところのある人で(年齢もそこそこなので)、 そんな人が、まさか育休を取ろうとしてくれるとは、夢にも思っていませんでした。

 

こんなに喜んだこと自体、自分自身にも古い考えがあった証拠だと思います。

ですが事実として、男性の育休取得率は女性のそれに比べて著しく低いのです。(女性80%以上に対し男性3%程度)

私が勤めている会社では、まだ前例がなく、夫はより規模の大きい別の会社に勤めていますが、そこでも夫がやっと二人目だったようです。

こういう状況下で、上司や関係部門と調整し、家族のために休もうとしてくれるのです、嬉しくないわけがない。

自分が逆の立場なら、できなかったかもしれません。

生まれてくる子供と、私のことをちゃんと考えてくれていると、態度で示してもらえたことは、後々の信頼感にもつながっています。

 

「旦那さん、休める仕事なんだ」

 

子供の居る男性に対し、過去に育休を取らなかった理由についてアンケートをとった結果を見ると、下記のようなことが書いてあります。

 

  • 仕事の都合により取得が難しかった
  • 取得に理解の無い職場だった
  • 産後に、特に自分を必要とされていなかった  などなど
 
仕事上取得が難しかった。職場の理解が無かった。
 
うーん。
 
事実でしょうけど、だからなんなんだ。
 
私、産前に友人と話してたときに、夫が育休を取る話をしたんです。
すると友人が、「へぇ、旦那さん休める仕事なんだ」と言ったんです。
もちろん悪気も嫌味もなく、自然にそう言っていることはわかりましたし、私も「そうだね」と返しましたが、なにか引っかかったことを覚えています。
その友人に対してではなく、世の中のそういう思考について。
 
「休めない仕事」なんてあるのでしょうか。
 
休むことで、給料が下がるかもしれない。自営業なら直接収入に大きく響くことになる。雇われの身なら、後々の査定に影響し、出世できなくなるかもしれない。
お客さんに迷惑をかけるかもしれない。一緒に働く人にも負担をかけることになる。上司には良い顔をされないかもしれない。
 
…かもしれませんが、休むことはできるはず。
当人がそれを望んで、そのように動けば。
 
自分で会社を経営しているなど、仕事に穴を空けることが、本当にハードルが高いケースは確かにあると思います。
ですが、多くの男性は、そういうケースではなく、(関係各所への)調査・交渉・調整・依頼・謝罪・割り切り等々から逃げて、「休めない」と言っているように思います。
妻側も、そこをあまり掘り下げて考えず、まぁ無理なんだろうな、忙しいもんなと受け入れている。
よって、たまに育休を取る人がいると、よほど恵まれた職場環境(あるいはヒマな仕事)の人なのかなと、悪意なく思うのかもしれません。
 
うちの夫の場合、確かにめぐまれた環境ではあったと思います。会社員として雇われている側であること、また少なからず、男性の育児参画など、多様な働き方を推奨している会社であったことが幸いしました。
また当時の上司の方も、大変理解のある方でした。
だからといって、当たり前のようにすんなり取得し、何の問題もなく育児に没頭できたわけではありません。
取得までは、それなりに調整に追われていましたし、2週間程度でしたので、基本的には仕事からは完全に離れていましたが、連絡がきて対応することも多少はありました。
私の仕事も、同じ業界・職種なので、たった2週間でもフリーズすることの大変さはわかるつもりです。
それでも、昼夜問わず、育児の主担当として娘の世話を交代で行い、私の代わりに買い出しや掃除洗濯をしてくれました。
 
大切な家族のために。
 
その気持ちがあれば、期間の長短はあれど休めるはずです。
ママたち、だまされないで。パパは「休めない仕事」じゃないはずだよ!
 
そして・・・
 
まてまて、「特に自分を必要とされていなかった」とはなんだ!必要ないわけないじゃないですか。一緒にやってほしいに決まってるじゃないですか。
もし奥さんが、「別に自分で(あるいは実家で)やるからいいよ」と言っておられるなら、それはアナタがそう言わせているのですよ。
 
どうせお願いしても、気持ちよくやってはくれないだろう、思ったように動いてはくれないだろう。であれば、期待して嫌な思いをするぐらいなら、初めから勘定に入れないでおこうと。
 
「あなたも休めないの?」と言われなかったなら、こんな感じで、奥さんは最初からあきらめているのです。
あきらめてくれているのをいいことに、別に自分は必要とされていない、とか言うのはずるい!
 
赤ちゃんのお世話は、夫さん、あなたたちもやっていいのです。
これは権利です。
ほんのりミルクの香りのする、やわらかくてあたたかい、澄んだ目をしたかわゆい生き物をお世話してみてください。
音楽を聴くより、映画を観るよりも、ずっと癒されます。

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そのうち大きくなれば、パパ汚いーとか言われるのだから(笑)
抱っこさせてくれるのは今だけですよ。
 
 
育休の取得タイミングなど、つづきは次の記事で書きます。