うちの娘は、この記事当時で満4歳です。
我が家は共働き世帯で、娘は0歳から保育施設に通っています。
0歳から4年通った認可保育園を出て、幼稚園ベースのこども園(という言い方が一般的かどうかわかりませんが、元幼稚園であるこども園という意味)に転園しました。
転園の直接のきっかけは引っ越しですが、根本原因は保育園への不信感でした。
実際に園を移った今、総合的には転園が正解だったと満足しています。
園に、あるいは学校に不満や不信感があろうと、引っ越ししてまで転園する(あるいは区域外の施設に行かせる)ことが、現実的にはそうそうできないのですが、今回は諸々のタイミングがうまく重なり、転園が実現しました。
この経験から感じたことを書きます。
こども園にも色々
こども園とは、ネット情報いわく、「幼稚園と保育園の両方の良さを併せ持ち、教育・保育を一体的におこなう施設」とのことです。
そのこども園にも様々な種類があり、また同じ種類でも個々の園によって、当然質のバラつきがあります。
うちは今まで、保育園・元保育園のこども園・元幼稚園のこども園の3種?の園を経験していますが、良し悪しは、施設の形態がどうこうというより、理事長など経営層の質で決まると感じています。
とはいえ。
こども園を大きく分けると、保育園感満載のこども園と、だいぶ幼稚園寄りなこども園に大別されるように思います。
両者には、思った以上に違いがありました。
私はいまのところ、後者に娘を入れて、結構満足しています。
便乗値上げ疑惑
記事の主旨からは外れますが、少し転園の経緯を書きます。
4歳まで通わせたこども園は、娘が2歳児の途中までは普通の(?)保育園でした。その後こども園に変わったのですが、そのタイミングは、幼保無償化の施策が開始された頃でした。
あくまで私見ですが、こども園に変えた目的の一つに、保育料を吊り上げることがあったと私は思っています。
一時、似たような話がよく聞かれましたよね。
無償化で負担が減るはずが、むしろ今までよりも負担増になった!などの記事が散見されました。
今思えば、我が子が通う園も同類でした。
その園では、無償化が適用される3歳児(年少)から、1万円の「特定保育料」なるものを徴収すると一方的に決めてきたんですよ。
その理由は、「保育士の待遇改善や、保育の充実に充てる」ということでした。
多くの人にとって、それまでの数万円の保育料から、特定保育料の1万円と給食費だけの負担になり、減額ではありましたが。
しかし露骨な追加徴収に、かなり反対意見も出ました。しかしすべてスルー。
結局、特定保育料の具体的な使途は明確にされず、保育の質が向上している様子も一切感じなかったです。
むしろ、偶然か必然かは不明ですが、無償化のころを境に、クラス担当の保育士さんがどんどん辞めていって、保育の質は落ちるばかり。
いったい何のための追加徴収なのか。
また、人によってはひとり親世帯で、保育料がもともとかかっていなかったケースもあったはずですが、そういった世帯からも等しく、特定保育料は徴収しているんですよ。
その人たちにとっては、無償化が災いして負担が増えているわけです。
これについてもかなり抗議があったようですが、聞き入れられることはありませんでした。
ちなみにこの園は、当時住んでいた自治体の認可園では、一番人気の園でした。
我が子が0歳のとき、第一希望だったこの園に、審査の結果入園が決まったときは、心から嬉しかったのに。
やはり入ってみないと実態はわからないものですね。
私の住んでいる関西地域の保育園も、どこも定員いっぱいの状態で、完全に売り手市場です。
10人も20人も順番待ちをしている人がいて、誰かがいなくなってもすぐに補充される。
そんな環境なので、「気に入らなければ出ていって結構ですよ」というスタンスが常に透けて見えます。
このあたりも、悪質な園がまかり通る原因であると思いますね。
うちはこのほかにも、4年の間に色んなトラブルを経験し、最終的には我慢ならずに転園を決めました。
転園先はハードだった(親にとって)
話を戻します。
転園先は、幼稚園ベースのこども園です。
現状を打破したい一心で、引っ越し先の認可こども園に空きがあると聞くや、即転園を決めました。
冒頭にも書きましたが、総合的に考えて、転園は大正解でした。
しかし、誤算も多少ありました(笑)
どんな誤算かと一言でいうと、「めっちゃ幼稚園」でした。
私が知らなかっただけで、当たり前なのかもしれませんが、こども園として2号認定(両親ともにフルタイム就労者で保育不可能な場合に認定される)のこどもを受け入れているとはいえ、あくまで幼稚園は幼稚園でした。
幼稚園の時間帯と、その前後の保育園的時間帯はきっちりと分けられており、それぞれの時間帯で保育してくれる先生も別。
連携はしてくれますが、お互いを別組織と考えているようで、入園説明時も、それぞれの範疇に閉じた説明を2回に分けて受けました。
朝は保育園へ30分程度登園させ、改めて保育園で身なりを整えてから(制帽、制服等)、保育園の先生により幼稚園へ向けて送り出されるという仕組み。(といっても教室は隣り同士)
そして幼稚園が終了したら、該当するこどものみ、また教室を変え、保育園タイムに切り替えるため、制服も脱いで保育園仕様に着替え、親のお迎えを待ちます。
めんどくさっ
保育園タイムと幼稚園とで、準備するものもそれぞれにあるので、荷物も結構多いです。
また、帰りの時間帯はすでに担任(幼稚園)の先生は居ないので(職員室にはいますが保育はしていない)、働いている親は、コアタイムである幼稚園時間帯の様子が、あえて先生をつかまえて聞かなければ基本わかりません。
保育園ベースのこども園のときは、日中ずっと見ている担任の先生が、お迎えの時も最低一人は居たので、簡単な日中の様子を会話することも多かったのですが、今の園では、送り迎え時は淡々としています。
他には長期の休みですね。
幼稚園には、結構長い夏休みや冬休みがありますが、もちろん2号認定児にはそんなもん無縁です。
そこはちゃんと、終日保育園タイム的な感じで、幼稚園が休みの間も預かってくれますが、終業式の日には「明日からながーいお休みになります!みなさんおうちで、お父さんお母さんと毎日元気に遊んでくださいね!」みたいな話が先生からあるようです。
でも娘は休みではないと。
本人、少し混乱してましたね。
これはちょっとかわいそうに思います。
また、最も辟易したのは、平日の行事が多いことと、結構気軽に(?)休園や給食ナシになることです。
休めない親ばかりが集まる保育園は、いわゆる月~金のウィークデーの行事は基本ありませんでした。
まして、ウィークデーに休園になるというのは、いま流行りの新型コロナ感染者でも大量に出ない限りはありえなかった。
しかし、今は割りとさらっと閉められます笑
昨年末も、多くの会社でまだ営業日である日、「休園願い日」という(微妙な言い回しの)休園日となっており、有給を取らざるを得ませんでした。
年明け早々も、開園してはくれましたが、給食はないので弁当持参。
お弁当とか初めて作りましたね。
それはそれでちょっと楽しい経験でしたが。
他にも色々とありますが、とにかくこういう感じで、思ったより「めっちゃ幼稚園」でした。
多くはこどもにとってプラス、働く親にとってはややマイナスの意味で。
保育園の部分は、オマケというか、サービスでやってます。みたいな感じは受けます。
しかし、いくら親にとってめんどくさいことであっても、こどもにとってプラスなら、それが一番です。
今の園では、保育園時代よりずっと、色んな経験をさせてもらっているようです。
工作もそう、年間通しての水泳授業もありますし、体育の授業もかなり本格的にやっています。
こないだは外国人の先生と、ネイティブ英会話を楽しんでいたようでした。
保育だけでなく、幼児教育を受けさせてもらっていることが伝わってきて、これは発育にとてもよさそうで嬉しいですし、何より娘自身がとても楽しそうです。
今はありがたいことに、無償でここまでの保育及び幼児教育を受けられており、自分自身ありがたみが薄れてるような気がします。
しかし本来は、なかなかお高い授業料を払って、高い志で入園させる親御さんも多いような幼稚園。
私のような意識低い系保護者により、園や保護者会(←この存在も驚きでした)のレベルを下げているかもしれず、何やら申し訳ない気持ちすらしています。
方針や制度の違いは、慣れればいいですし、
行事は夫婦で交代して休めばいい。
文句言うな私。
働くパパママにも幼稚園はおすすめ!
すみません、中盤さんざん文句を書きましたが、幼稚園ベースのこども園は、2号認定児にもおすすめです。
以前なら、日中に誰かが家庭で保育可能でなければ、入園が難しかった幼稚園。
そこに入園できる選択肢を増やしてくれた、こども園という存在に感謝します。
私のような意識の低い保護者には、やれ参観日だ、やれ親子製作だと言われるのは苦痛ですが、こどもには絶対プラスだと思います。
いずれ小学校に上がると直面する、様々な教育イベントに、親子で段階的に馴染んでいくいい機会をもらえていると、今はそのように感じています。