ひじきまめ通信

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幼児の発達相談てどんなの?Vol.2 発達テスト

保育園からの勧めに応じ、専門の施設で発達について相談することになった娘。
   
地域にある、児童発達支援センターにつないでもらい、家族3人で訪問しました。
そこで受けたテストについて、またその場で専門家とやり取りした内容について、簡単に記載します。


発達テストの内容

 

テストは、大きく分けて、座って行うものと立って行うものがありました。
   
1.主に座って1対1で実施するテスト


 ・積み木で多少複雑な形を作り、まねさせてみる
 ・絵が描かれたカードを見せて、何の絵か聞く
 ・ふたつのサイコロ状のもののうち、1つが軽く、1つが重い。子どもに何度か持たせて、都度どちらが重いほうか聞く
 ・折り紙を折ってみせて、同じようにさせてみる
 ・簡単な絵を描いて、それをまねして書かせる
 ・未完成な絵を見せて、それを完成させてみる
 ・少し長めの文章を復唱させる(3語文程度まで)
 ・少し複雑な質問をしてみる(外に出たら寒かった、どうする?⇒上着を着る みたいな。)
 ・コップの中にサイコロを三つ入れて見せ、子どもにコップとサイコロを渡して、同じように3つ入れられたら教えて と伝える。
 ・その場でケンケンをさせる
  ・様々な表情を描いた絵を見せ、「怒っている顔は?」など描かれた表情の意味を聞く。
   
2.主に立って、複数人の職員と遊びながら実施するテスト


 ・ブランコをさせたり、高いところにあるものを取りにいかせたりする。


   
1は主に、言語や視覚に関係するインプットとアウトプットのされ方を見ており、2は身体的な、バランス感覚などを見ているように感じました。

 

テスト結果のフィードバック

 

娘のテスト結果がどうだったか、具体的なところは割愛しますが、1も2も、できることとできないことがあり、できないことは、一般的な2歳児のレベルにとどまっているという結果。

反対にできることは、4、5歳のレベルに達しているということでした。
(娘は受診当時3歳の終わり)
   
先生たちは意識的に、ネガティブな表現は使わずに、事実をもとに所感を教えてくださいます。

が、説明を聞いていると、一般的にこの年齢の子はこの程度はできるという内容でも、娘にとっては非常に困難なことがある、という現実を突き付けられて、多少へこみました。

ああ、保育園の考えすぎではなかったんだと。
娘は、いわゆる「口が達者」なタイプのようで、テストにおいても、言葉のやり取りは非常にスムーズでした。
そのことが、一部の発達の遅れを見えづらくしているだということでした。
   
保育園から言われた「発達のデコボコ」という表現はその通りだったというわけです。

しかし「言葉がわからないのではないか」というのは誤りであったといえるようです。
(この記事を書いている現在、まだ診断結果が正式に出ていないため、断定はできません)

 

どちらかというと、言葉で聞いて言葉で返すのは得意でも、目で見たことを手先で再現することや、はしごなどの道具をうまく使って、高いところに登って安全に降りてくるなどの、頭と身体を連動させた動きが不得意なようでした。
   
この日からできる対策としては、しっかり身体を動かすこと。

少し高いところにのぼってみたり、荷物を持って上手に歩いてみたりすることで、バランス感覚を身に着けられるように心掛けてみてはというアドバイスをいただきました。

 

後日、詳しいテストの結果と、その対応についてまとめた書面をいただけるということで、その日は終了となりました。
   
詳細な書面を見る前の段階でも、娘に対して必要なことがおぼろげですが見えましたし、保育園が「こうではないか」と言っていたことの一部は誤っていたこともわかったことで、対応を間違わず済みました。

 

やはり、発達相談に進んで良かったと感じました。

 

後述する点を除いては。

 

 

発達度合いを点数で表すということ

 

後日もらう予定の、娘の診断結果には、発達度合いが点数で表されているそうです。

点数分布は、(うろ覚えですが)80点から120点ぐらいがいわゆる「普通」の子。80点を切ると、普通とは少し違う子、みたいな基準があるようです。
   
担当の先生から言われた注意事項としては、限られた時間で限られた試験項目により判定しているため、点数には現れてこない部分も多々あること。
また点数が高いところと低いところを平均した総合点となるため、総合点が多少低くともあまりショックを受けることなく見てほしいということでした。
   
理屈はよくわかりますが、そう言われてもやはり、いわゆる「普通」よりも低い点数を目の当たりにすると、親としては結構ショックでしょうし、また自分の子をたかが1時間前後のやり取りで、点数付けされることへの抵抗も感じるように思います。

 

各項目について、どの程度の発達度合いかがわかるのはのはいいと思うのですが、それらを足していって平均した総合点の算出は、果たして必要なのだろうかと、個人的には感じます。 
   
娘については今のところ、定期的にフォローが実施されるわけではないらしく、よって当然ですが同様なテストを1年ごとに実施するというものでもないわけです。
つまり点数の推移をみることで、状況の改善度合いを観察していくというわけでもない。であれば、結局誰に向けて何のために総合点が出るのか。
未就学の子どもに対し、その時点の状況を数値化することに、どういう意味があるのか。
 
これは、しっかりと意味があるのです。そして、その意味を踏まえて点数を含めた結果を見ることで、当人の健全な発育、発達にとても有効なのだと思います。


だと思いますが。

 

そのあたりを理解するのに必要な説明までは受けておらず、この点はもやっとしているのが現状です。