ひじきまめ通信

出産、育児、その他もろもろ

【要らなかったもの】出産準備品の話1

初めての出産準備って、育児グッズのメーカーさん情報を鵜呑みにすると、ちょっと買い過ぎるように思います。

また逆に、ミニマムにしようとしすぎて、産後に慌てて買い足すようなケースもあります。

 

約2年前になりますが、当時初めての出産を控え、諸先輩方のアドバイスに従って、綿密に事前準備をしました。

生の声を参考にしたため、幸い無駄な買い物はあまりなかったのですが、とはいえ今振り返れば色々な感想が思い浮かびます。

 

そこで、少しでもご参考になればと、自分が準備したもの(逆に準備しなかったもの)で、印象に残っているものに絞って書きたいと思います。

「印象に残る」とは、「想像よりも重宝した」「実際は要らなかった」「想定外に必要になり購入した」といったものです。

 

要らなかったもの

 

まずは、「要らなかった」ものを書きます。

あくまで、『私の場合は』ですので、ご参考程度に。。

 

ベビーベッド → レンタルでよし

 

色々調べた末、購入はせず、レンタルで準備しました。

妊娠前は、子供が生まれたらベビーベッドは必須だと思っていたため「買わなくていい」とアドバイスをもらったときは意外でしたが、確かにその通りでした。

 

赤ちゃんって(うちの子だけかもしれないけれど)あんまりおとなしくベッドで寝てはくれません。うちの子の場合、ベッドが定位置だったのは、新生児の1ヵ月だけ。

2ヵ月ぐらいから、私と一緒の布団で寝かせており、夜中の授乳など考えても、そのほうが精神的・肉体的に楽でした。

ベッドは3ヵ月だけレンタルしていたのですが、むしろ3ヵ月も使わなかったです。

もし二人目ができたら、次はレンタルもしないと思います。

ペットが居るなど、赤ちゃんを隔離したほうがいいならあってもいいですが、そうでなければ、大き目の座布団でもあれば十分だと私は思います。

 

電動搾乳器 → 急いで買ったけど結局使わなかった

 

準備していなかったのですが、産後5日目であわてて購入しました。

理由は、別の記事にも書きましたが、子供が私のチチを決して吸ってくれなかったため。このままでは母乳を飲ませる手段がなくなるとあせり、病院のベッドでポチりました。

ですが結局、病院を退院後に助産院に産後入院し、そこで特訓の末にチチを吸えるようになったため、すぐにお役御免となりました。

 

もったいないので、2~3回使いましたが、そんな頻度なら手動の安価なものでいいですし、手で絞るのでもいいので、一周回って要らなかったなと思います。

 

では、しょっちゅう搾乳したいママには、使えるものなのか?というと、それも微妙かと…

 

病院の搾乳機は、20~30万円ということでした。この額をポンと出せるのであれば、アリかと思います。

私が買ったものは、8,000~9,000万円弱ぐらいで、市販されている搾乳機の中では決して安物ではなかったですが、病院のものとの差は歴然でした。

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母乳は、赤ちゃんに吸われることで、その刺激が脳に伝わって、分泌が促進されるそうです。よって、搾乳機を使う際も、可能な限り本物の赤ちゃんの吸引刺激を再現できるほうがいいのですが、病院にあるものに比べ、市販の安価なものは、再現できているとは言いがたいと感じました。

 

円座クッション → 買わなくて正解

 

必須だと思っていましたが、万が一予定外に帝王切開になった場合は要らなくなると思い、産後すぐに買えるようにネットでチェックだけして、買わずにいました。

結果、緊急帝王切開となり、買わなくて正解でした。

 

赤ちゃん用布団一式 → 使わない

 

御祝いにいただきましたが、ほとんど(本来の用途では)使っていません。
敷き・掛け布団(冬用と夏用)、布団カバー、枕、オムツ替えシートのフルセットでいただいたのですが、敷布団=大き目の座布団で。掛け布団=バスタオル(夏)とブランケット(冬)で、十分でした。

いただいたものは、子供の遊び場に安全のために敷くクッションとしてなど、色々と活用させていただいていますが、本来の用途ではほぼ使っていません。

うちでは、生後2ヵ月ほどベビーベッドを利用、その後大人用の布団で一緒に寝ました。どのように寝かせるかは各家庭で違うと思いますが、似たような運用を考えているなら、必要ないと思います。

 

妊娠線対策用クリーム → 普通の保湿クリームでよい

 

妊娠線対策に、専用のクリームを購入したのですが、しょっちゅう塗り忘れて、全然真面目に使用しませんでした。

ですが、妊娠線はできませんでした。

これは、体質(肌質)や、出産時期にもよると思いますが、保湿するとしても、普通の(ニベアなどの)保湿クリームで良さそうです。

 

骨盤ベルト → いらないこともある

 

私には特に必要ありませんでした。ただし、産後の骨盤矯正に、整体に通ったためであり、そうでなければ、必須のものかもしれません。

出産した病院でも、助産院でも、骨盤矯正用のベルトは必要だと言われ、装着するよう言われました。

でも、これ本当に面倒なんですよね…お手洗いのたびに外して、締め直さないといけないし。

私の場合、帝王切開だったので、傷にも障りますし。

有名な〇コちゃんベルトを購入していたのですが、(あまり律儀に付けていなかったためでしょうけど)何か効果を感じることもなかったです。

 

上にも書いた通り、私は産後に専門の整体に通って、骨盤を含めた全身を整体師さんに整えてもらいました。

お腹が大きくなってきたころから膝が痛み出し、一度しゃがむと再度立ち上がるのにとても時間がかかるようになっていたのですが、整体に通い始めて3回目には治っていました。腰や、骨盤の具合も、みるみるよくなっていきました。

そういう出会いがあったからこそ、ベルトは必要なかっただけかもしれません。

整体師さんの意見ですが、整体の施術をする場合は、その前に個人で骨盤矯正のベルトを使っていると、かえって変に固定されてしまって、きれいに戻すのが難しくなるということでした。

だから、ベルトを使ってくれてなくて良かったといわれました。結果オーライ。

 

つまりは、ベルトか整体通いか、どちらかは必要だったということかもしれません。

 

おくるみ → バスタオルでよし

 

お古をいただいたのですが、ほとんど使いませんでした。

バスタオル(赤ちゃん用の正方形のものではなく、普通のバスタオル)で問題ないです。

 

新生児用靴下 → あってもいいけど一瞬で使えなくなる

 

新生児サイズのものを一足だけ持っていましたが、使うことなく終わりました。

新生児のときって、あまり外に出ることもないし、出たとしても何かにくるんで抱っこしていることが多いと思います。使うシーンは限られるので、用意しなくてもいいかなと思います。

ただし、うちの子の新生児期は真夏だったので、冬だと(または寒さの厳しい地域だと)必要になることもあるかもしれません。

 

汗取りパッド → 肌着でよし

 

赤ちゃんの背中に入れて、汗を吸わせるということでしたが、用意せずに夏に出産し、特に必要性を感じることなく夏が終わりました。

肌着をたくさん用意し、しょっちゅう着替えさせることで十分かなと思います。

 

おしりふき温め器 → いらない

 

出産したのが夏だったからかもしれませんが、今まで必要性を感じたことがありません。冬場におむつ替えをする際にも、冷たくて怒られたことは一度もありません。

 

おむつ替え用防水シート → タオルでよし

 

おむつ替えのときに、下に敷いて使う防水シートのことです。

おむつ替え中に漏らされたことがほぼ無かったこともあり、必要性を感じませんでした。ごくまれに漏らされたときもありましたが、タオルを敷いていれば十分でした。

 

おむつ用ゴミ箱の臭い対策 → さほど必要ない

 

うちでは使用後のオムツは、フタ付きのごみ箱に原則そのまま捨てています。ウンチをしたときだけ、買い物時にもらうビニール袋に包んで捨てます。

これで、普段の生活で臭いを感じることはほとんどありません。(フタを閉め忘れたときだけ臭う)

巷には、ゴミ箱に捨てると、ゴミ箱内で専用の消臭ビニールに包んでくれるものや、ゴミ箱内に設置する消臭剤など、消臭に特化したグッズもありますが、たぶんフタのあるゴミ箱とスーパーのビニール袋で十分だと思います。

 

※ただし、ゴミに出す際にゴミ箱から回収したオムツたちは、かなり臭います。うちはマンションのゴミ置き場にいつでもゴミ出しできるため気になりませんが、ゴミの日まで保管が必要なお宅は、特に夏場だと何か対策がいるかもしれません。といっても、ゴミ袋を二重にするくらいで対応できそうですが。

 

お風呂用温度計 → 手で触ればよし

 

室内に設置する温湿度計と違って、沐浴用のお湯の温度を測るためのものは、特に必要ないです。

触ってみて、ひと肌より少しあたたかい程度を保つようにして沐浴させました。

 

赤ちゃん専用体温計 → 使えない

最初は、赤ちゃん専用に設計されたものを準備していました。

有名メーカーのもので価格もそれなりでしたが、精度にかなり問題があり、またさほど使いやすいわけでもなく、すぐに使わなくなりました。

大人用のものでいいと思います。

ただ、何分もじっとさせて測るのは難しいので、うちでは20秒で測れるものを買いなおし、今も重宝しています。

 

 

以上が要らなかったものです。

逆に重宝したものについては、次の記事で書きます。

 

 

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【夫の育休てこんなん】里帰りしない人の産後準備その5

娘を出産したとき、里帰りはしませんでした。

母親の手伝いも、退院後三日だけお願いしました。

夫婦だけで産前産後を乗り切るためにした準備について。

ここでは、「夫の育児休暇取得」の続きを書きます。

 

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パパはいつ育休を取るか

 

男性が育休を取る場合、どのタイミングがベストなのでしょうか。

うちは、産後1ヶ月間の産褥期に合わせて、2週間とってもらいました。

産後2週間までは、(出産した)病院と産後入院、母の手伝いでつないで、その後夫と二人体制で乗り切った形です。

狙い通り、これはいいタイミングでした。

 

産褥期間には、ママは特に体を大事にしたほうがいいと言われています。

また、この時期の赤ちゃんは新生児期にあたり、まだまだ外の世界に出たばかりで、昼夜の区別も全くつかないことが多く、 初めての場合は特に、親の不慣れもあり、とにかく大変な期間です。

その間を夫婦でお世話できたのは、本当に助かりました。

 

生まれたばかりの赤ちゃんは、2~3時間ごとに起きて、ミルクを求めて泣きます。

ママは大抵の場合、出産直前からずっと、寝不足が続いています。私も夫が休んでくれるまでは、夜中も続く授乳がかなり身体にこたえていました。

ですが、夫が育休に入ると、夜を1日ずつ交替制にしてもらえました。1日ごとにちゃんと寝られる日があることは本当に恵まれていました。

「昨日はほとんど寝られなかったけど、今日は任せて眠れる」と思えることが、精神の安定をもたらしてくれました。

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うちの場合このように、産褥期間を乗り切るためにパパの育休を活用しましたが、それ以外にも、ママが会社務めをしている場合は、 仕事復帰前に育休を取ってもらうのも有効なようです。

産休・育休後に社会復帰するためには、事前に職場と簡単な打ち合わせがあるケースもあるようですので、その場合子供を見ておいてもらえます。

また、復帰前には美容院に行ったり、通勤用の服を新調したりと身支度が必要だと思いますが、その際にパパに子供をお願いできると楽だと思います。

 

パパの育休を、2~3週間程度のスパンで考えると、上記のタイミングがオススメになりますが、もちろんもっと長い期間お休みして、 ガッツリ育児に没頭するのが本当はベストです。

うちも、次の機会があれば、最低でも1ヵ月は取得してもらいたいなと思っています。

2週間の休みは、あっ!という間でした。もちろん無いのに比べるとはるかに助かりましたが、それぐらいだと一瞬で終わってしまいます。育児はまだまだそこから本番、贅沢かもしれませんが、夫が復帰する際にはかなり心細く感じました。

2018年現在で、最長で2年の育休取得が可能です。育児休業給付金も、67%はもらえますし(180日を過ぎると50%に減りますが)、権利は大いに使いましょう。

 

育休パパへのインタビュー 

 

いい機会なので、育休取得経験者である夫に、色々聞いてみました。

Q.育休を取ろうと思った一番のきっかけは?

 

→近頃話題になっている社会問題(共働き世帯の子育て、父親の育児参加、働き方改革 etc.)が自分の身にふりかかってきたのを好機ととらえ、ぜひ経験しておくべしと思ったからです。

 

Q.育休取得の調整(職場内、顧客への調整)は大変だった?

 

→理解のある上司であり、また会社全体も多様な働き方を勧めていたため、さほど大変ではなかったです。

 

Q.育休中、仕事は完全に手を離れていた?


→完全に手を離れていました。

 

Q.育休中の役割で、最もキツかったことは?

 

→すべて、割と楽しんでやれましたが、強いていうなら夜中の授乳が、体力的にキツかったです。


Q.夫婦で育休を取ることで、経済的な面の不安はあった?

 

→公的な補助があり、その内容を会社の担当者さんから詳しく教えてもらっていたため、不安はなかったです。

 

Q.育児に本格的に参加してみてどうだった?

 

→ママたちの大変さを多少なりとも体験できたこと、子供との距離感が縮まった気がすることから、いい経験になったと思います。

 

Q.育休へのネガティブな意見もあるが(会社での評価が落ちる、出世に影響するなど)実際はどうだった?

 

→自分としては全く悪影響はなかったです。

 

Q.世の中の、これから赤ちゃんを迎えるパパへひとことお願いします。

→今回のうちのケースのように(他に頼る人が居ないなど)必要に迫られていなくても、自分にとってかけがえのない経験になるはずなので、進んで育休をとるべし! 

 

パパ育成期間

 

うちの場合は、産後のサポートがほとんどないことへの備えとして、夫の育休という手段を取りました。

ですが、例え母親などによる長期サポートがあったとしても、夫の育休はやはり必要だと思いました。

なぜなら、ママの授乳負担の軽減と、パパの育成に大変効果的だからです。

 

昼夜関係なしの授乳は、実家に帰っても、親に通ってもらっても、老親や兄弟姉妹にはお願いしづらいところだと思います。

ママたちは、そこは自分だけの仕事として頑張っていることが多いのではないでしょうか。
そこを夫婦で分担できると、本当に助かります。母乳にこだわりたい場合でも、あらかじめ絞って置いておけば、パパが温めなおして飲ませてあげることができます。

もちろん、育休をとらなくても夜中に替わることはできますが、たまにならまだしも、1日おきに不眠状態になって、 さらに日中は仕事も通常通りやるとなると、パパの方も余裕をなくしていくと思います。

睡眠不足は、人から優しさを奪っていきます。育児にはそれもつきものですが、少しでも緩和できるならその方がいい。

 

また、パパ育成については、育休期間に子育てに正面から向き合い、子供との距離を縮めることで、夫がパパになるのを加速させられたような実感がありました。

女性は、妊娠してからずっと、お腹の中に子供を感じながら過ごします。よって出産するずっと前から、少しずつママの自覚が芽生えてくるように思いますが、男性はそうはいきません。生まれてきて、触れ合う中で徐々にパパになるものだと思います。

育休により、アシスタントではなくメインの子育て担当者として昼も夜も接することで、うちの夫は一気にパパになったように思いました。

赤ちゃんと常に接している人が持つセンサーってあるじゃないですか。赤ちゃんの顔、肌の状態、動きなどを見ることで、視覚・嗅覚・触覚情報から健康状態を感じとれるセンサー。体温計を使わなくても、少し熱があると、表情を見ただけでもすぐわかるとか。

そういう感覚を、ママだけじゃなくパパにも持ってもらえるのって、ママとしては大いに助かります。パパをその域に持っていくのに、育休は最短ルートになると思っています。

 

いつか当たり前になってほしい

 

男性の育休も、女性同様、国が認めた権利です。 

しかし、現在のところ、一般的とは言い難いのが現実です。

 

ちなみに私が生まれたとき、約40年前ですが、会社勤めだった母は育休を取りませんでした。 母の会社では、制度としては整備されていたにも関わらずです。

当時、少なくとも一人目の出産で、休む人は居なかったそうです。育休どころか、産後2ヵ月程度で、フルタイム復帰するのが当たり前だったそうで、今だと信じがたい状況です。

この当時に比べれば、働く女性の出産・子育て環境は劇的に改善されているといえると思います。

しかし、男性については、40年前の女性と似たような状況であり、夫婦が同じように子育てに専念できる社会になるには、まだまだ時間がかかりそうです。

 

私はこの記事で、育休は「権利」と何度か書いていますが、本当は別に、権利!権利!と声高に主張したいわけではありません。

親が子の面倒を見る、夫がダメージを受けた妻の回復サポートをするという、当たり前のことを当たり前にできる世の中になってほしいと、それだけなのです。

 

自分の娘が大人になったときは、パパの育休が当たり前の世の中になっていますように。

そのためにできることを、経験者として、微力でも夫婦でやってきたいと思っています。

 

 

【夫の育休という選択】里帰りしない人の産後準備その4

娘を出産したとき、里帰りはせず、母親の手伝いも、退院後三日だけお願いしました。

主に夫婦だけで産前産後を乗り切るためにした準備について。

ここでは、「夫の育児休暇取得」について書きます。

 

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一番うれしかった

 

産後一ヶ月、基本的に夫婦だけで乗り切るために、どんな準備をすべきか。当時私たちは夫婦で、何度もよく話し合いました。

そんなある日、夫が、自分の会社の育児休暇取得制度について調べ、検討していると言ってきたのです。

私からお願いしたのではなく(多少話題にしたことはありましたが)、自ら、育休について前向きに考えてくれている。

夫と出会ってから、それなりに長い年月が経っていましたが、このときが、一番驚きと感動の瞬間でした。

 

夫は、娘が生まれるまでは、イクメン要素をみじんも感じないタイプでした。

今でも、パブリックイメージとしては、家庭的な雰囲気とは程遠いと思います。

プライベートをよく知る私でも、夫という人は、どちらかというと古臭い昔堅気な、男子厨房に入らず的なところのある人で(年齢もそこそこなので)、 そんな人が、まさか育休を取ろうとしてくれるとは、夢にも思っていませんでした。

 

こんなに喜んだこと自体、自分自身にも古い考えがあった証拠だと思います。

ですが事実として、男性の育休取得率は女性のそれに比べて著しく低いのです。(女性80%以上に対し男性3%程度)

私が勤めている会社では、まだ前例がなく、夫はより規模の大きい別の会社に勤めていますが、そこでも夫がやっと二人目だったようです。

こういう状況下で、上司や関係部門と調整し、家族のために休もうとしてくれるのです、嬉しくないわけがない。

自分が逆の立場なら、できなかったかもしれません。

生まれてくる子供と、私のことをちゃんと考えてくれていると、態度で示してもらえたことは、後々の信頼感にもつながっています。

 

「旦那さん、休める仕事なんだ」

 

子供の居る男性に対し、過去に育休を取らなかった理由についてアンケートをとった結果を見ると、下記のようなことが書いてあります。

 

  • 仕事の都合により取得が難しかった
  • 取得に理解の無い職場だった
  • 産後に、特に自分を必要とされていなかった  などなど
 
仕事上取得が難しかった。職場の理解が無かった。
 
うーん。
 
事実でしょうけど、だからなんなんだ。
 
私、産前に友人と話してたときに、夫が育休を取る話をしたんです。
すると友人が、「へぇ、旦那さん休める仕事なんだ」と言ったんです。
もちろん悪気も嫌味もなく、自然にそう言っていることはわかりましたし、私も「そうだね」と返しましたが、なにか引っかかったことを覚えています。
その友人に対してではなく、世の中のそういう思考について。
 
「休めない仕事」なんてあるのでしょうか。
 
休むことで、給料が下がるかもしれない。自営業なら直接収入に大きく響くことになる。雇われの身なら、後々の査定に影響し、出世できなくなるかもしれない。
お客さんに迷惑をかけるかもしれない。一緒に働く人にも負担をかけることになる。上司には良い顔をされないかもしれない。
 
…かもしれませんが、休むことはできるはず。
当人がそれを望んで、そのように動けば。
 
自分で会社を経営しているなど、仕事に穴を空けることが、本当にハードルが高いケースは確かにあると思います。
ですが、多くの男性は、そういうケースではなく、(関係各所への)調査・交渉・調整・依頼・謝罪・割り切り等々から逃げて、「休めない」と言っているように思います。
妻側も、そこをあまり掘り下げて考えず、まぁ無理なんだろうな、忙しいもんなと受け入れている。
よって、たまに育休を取る人がいると、よほど恵まれた職場環境(あるいはヒマな仕事)の人なのかなと、悪意なく思うのかもしれません。
 
うちの夫の場合、確かにめぐまれた環境ではあったと思います。会社員として雇われている側であること、また少なからず、男性の育児参画など、多様な働き方を推奨している会社であったことが幸いしました。
また当時の上司の方も、大変理解のある方でした。
だからといって、当たり前のようにすんなり取得し、何の問題もなく育児に没頭できたわけではありません。
取得までは、それなりに調整に追われていましたし、2週間程度でしたので、基本的には仕事からは完全に離れていましたが、連絡がきて対応することも多少はありました。
私の仕事も、同じ業界・職種なので、たった2週間でもフリーズすることの大変さはわかるつもりです。
それでも、昼夜問わず、育児の主担当として娘の世話を交代で行い、私の代わりに買い出しや掃除洗濯をしてくれました。
 
大切な家族のために。
 
その気持ちがあれば、期間の長短はあれど休めるはずです。
ママたち、だまされないで。パパは「休めない仕事」じゃないはずだよ!
 
そして・・・
 
まてまて、「特に自分を必要とされていなかった」とはなんだ!必要ないわけないじゃないですか。一緒にやってほしいに決まってるじゃないですか。
もし奥さんが、「別に自分で(あるいは実家で)やるからいいよ」と言っておられるなら、それはアナタがそう言わせているのですよ。
 
どうせお願いしても、気持ちよくやってはくれないだろう、思ったように動いてはくれないだろう。であれば、期待して嫌な思いをするぐらいなら、初めから勘定に入れないでおこうと。
 
「あなたも休めないの?」と言われなかったなら、こんな感じで、奥さんは最初からあきらめているのです。
あきらめてくれているのをいいことに、別に自分は必要とされていない、とか言うのはずるい!
 
赤ちゃんのお世話は、夫さん、あなたたちもやっていいのです。
これは権利です。
ほんのりミルクの香りのする、やわらかくてあたたかい、澄んだ目をしたかわゆい生き物をお世話してみてください。
音楽を聴くより、映画を観るよりも、ずっと癒されます。

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そのうち大きくなれば、パパ汚いーとか言われるのだから(笑)
抱っこさせてくれるのは今だけですよ。
 
 
育休の取得タイミングなど、つづきは次の記事で書きます。
 

【母乳大嫌い】産後最初の壁

皆さん、赤ちゃんって、放っておいても勝手におっぱいを吸う生き物だと思っていませんか?

私は思ってました。

それが、私が産後、最初にぶち当たった壁でした。

 

うちの娘は、とにかく母乳を飲んでくれませんでした。産後入院の際に、助産院で、何とか母乳にも対応する子になりましたが、それでもあまり好きではないことに変わりはなく。

結局生後3ヵ月を迎える頃には完全に卒乳(卒母乳)してしまいました。(以降完全ミルク育児)

 

その後2年経った今言えることは、

母乳が嫌いな子は飲まない。

 →無理に飲ませなくていい。

  →別に完全ミルクでいいじゃない。

です。

 

とはいえ、どうせなら飲んで欲しいのもママの本音です。

娘がどういう様子だったか、改善させたくて何を試したかなど、(失敗している分際でアレですが)ご参考になるかもしれないので書きます。

 

母乳嫌い

 

娘は、産まれた直後から、母乳が嫌いな子でした。

今思えば、搾った母乳を与えると飲んでいたので、私のチチが嫌いだったというのが正確な表現かもしれません。

出産した病院では、授乳時間になると呼び出しがあり、授乳室でママたちが集まって授乳します。(ママそれぞれ、少しずつ時間をずらしながらやります、だいたい3~5人程度が同時に授乳していました)

そのたびに、うちの娘だけ、嫌がって大泣きです。

毎回助産師さんがかけつけてくれて、あの手この手で、うまく吸えるよう試してくださるのですが、絶対に吸いません。(ちなみに私は、いわゆる陥没していたり、扁平だったりする乳頭ではなく、ごく普通に吸えるはずの乳頭でした)

仕方ないので、乳頭保護器(乳首にかぶせて、間接的に赤ちゃんにチチを吸わせるもの、本来は乳首が痛むときなど、乳頭の保護に使う)をかぶせて吸わせます。するとなぜか、少し飲むのです。

そんなに私の乳首がイヤ?!

しかも、保護器も、病院にはA~C(仮称)の3種類置いてあるのですが、そのうちの必ず特定のA種しか受け付けません。

大人にはどう違うのかわからないのですが、彼女には全く違うようでした。BやCでは絶対に飲みませんでした。

 

毎日、昼夜問わず、2~3時間ごとに授乳タイムがあるわけです。

そのたびに、30分ほどかけて、時にはギャン泣きする娘の頭をつかんで押さえつけるように授乳の練習をし、それでも飲まずに、保護器を借りて(Aじゃないとダメ)、やっとわずかに2ccばかりの母乳を飲ませる。

それでは量が足りないので、その後ミルクを作って与える(それはごっくごく飲む)。

このままだと私のチチがガチガチに張るので、娘を助産師さんに返した後に、私一人だけ授乳室に居残り、搾乳機を使って、牛のように乳をしぼられる。

毎度、これの繰り返しなわけです。

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3日もすると、病んできました。

 

仕事帰りに寄ってくれた夫を廊下の隅に連れていき、「私と娘だけが、みんなができていることができない!!」と言って大泣きしたことを思い出します。

 

とっくに卒乳した今になれば、たいしたことではないと思えます。

ですが、当時は極限の疲労と術後の傷の痛み、さらに産後のメンタル乱高下の状況の中、何度も繰り返される虐待のような授乳タイムを、たいしたことじゃないとはとても思えませんでした。

 

対策 ~なんとか乳を吸わせるために~

 

まず、病院で助産師さん指導のもと試したことは、

  • 乳首ほぐし
  • 授乳時の抱き方の工夫

でした。

 

母乳を嫌がるのは、哺乳瓶で楽をすることを覚えたからだそうです(哺乳瓶だと乳首もやわらかく、たくさんミルクが出てきますが、ママの乳首は(特に最初は)固くて、かつしっかり吸わなければ出てきません。)

私は帝王切開だったため、産後3日目ぐらいまで、まともに授乳できませんでした。その間、助産師さんたちが哺乳瓶でミルクを与えてくれていたのですが、それですっかり、楽々飲める哺乳瓶に慣れてしまったようでした。ショックでしたが、後から悔やんでも仕方ありません。

何とか、娘が吸いやすいように、柔らかく、平らで長めの乳首になるよう、揉みほぐし(というか潰されているというか)てもらいました。


→無駄でした。

 

抱き方も、よくある、横抱きのスタイルのほか、ラグビー選手のように、脇に赤ちゃんをはさむやり方や、タテに抱くやり方など試しました。

 

→無駄でした。

 

病院では、10人以上の助産師さんが入れ替わり立ち替わり、できることをすべてやってくださいましたが、一度も娘が母乳を飲む姿を見ることはなく、助産院へバトンタッチとなりました(産後入院で助産院へ。別記事に書いています)。

 

助産院でやったことは。

 

  • 地獄のマッサージ(基底部はがし) 

 

でした。

おっぱいを、二人がかりで、とにかく全力で上下左右に引っ張られます。胸からおっぱいを剥がすように、つかんで引っ張って、揉みほぐされました。

病院でも痛いマッサージはしてもらいましたが、それとは痛みレベルが一桁違うような、本当におっぱいがはがれるのでは?と思うほどの痛みでした。

瞬間的には陣痛の痛みに負けていなかったと思います。

 

→効果抜群でした。

 

その後、授乳時の抱き方も再度教え込んでもらい、娘を抱っこしてチチを持って行くと、魔法のように吸い始めました。

なんで・・・?

正直、基底部はがしと抱き方の微妙な違いだけでこうなったとは思えないのですが、初めて飲んでくれたことは事実です。

心から嬉しい瞬間でした。

 

ただ・・生後2ヵ月を迎える頃には、また、母乳を受け付けなくなりました。さらにミルクまであまり飲まなくなり、このままでは死んでしまう!とうろたえました。

 

そこで試したのは、

 

  • 食べ物を見直し、母乳量を確保する。

 

母乳の味が悪いのかもと、食べ物を改めて見直して、水分も前以上に摂りました。おかげで母乳パッドはいつもひたひたでしたし、ちょっとつまんだだけで母乳が飛び散りました。

 

→ですが無駄でした。

 

  • ミルクの前に必ず母乳を飲ませるようにする

 

混合育児であっても、まずはお腹がすいている状態で、母乳から飲んでもらうことを心掛けました。

 

→無駄でした。娘は泣きわめき、私は疲弊するだけでした。

 

やめた 

 

母乳を飲ませようと躍起になっている間に、ミルクまで嫌がるようになった娘と、疲弊した私の姿を見て、夫がもう無理に母乳を飲ませるのはやめようと言いました。

それ以降は、ミルクを積極的に飲んでもらいました。

ミルク量も同じぐらいの月齢の子に比べると、相当少なかったですが、母乳よりは飲みました。

 娘は生後すぐに、母乳(ミルク)が足りず、脱水症状で入院しているのですが、また同じように入院させて、小さい小さい腕に点滴の針を刺すのだけは忍びなかったので、もう母乳だミルクだと言ってられる余裕は無かったです。

どっちでもいいから、口に入れてくれるだけで満足でした。

私自身も、毎度格闘しなくていいと思えば、ずいぶん楽になりました。

 

ミルク育児でもいいんじゃない?

 

改めて、母乳にこだわることはないと思います。母乳じゃないと免疫が渡せないという説もありますが、娘が初めて風邪を引いたのは、生後6か月の頃でした。

だいたい母親からもらった免疫が切れてくるのがそれぐらいと言われていますので、格別、娘に免疫がなかったとは思いません。

母乳を飲ませるのはママにもメリットがあって、子宮の戻りが良くなり、また母乳を作るのにエネルギーを使うため、産後太りも予防できるといいます。

こればかりは、確かに母乳をあげていた頃に比べて私の体重は増えやすくなりました。(子宮の戻りについては、特に困らなかったのでわかりません)

女性としては、体重を減らせないのは少し残念なところですが、食事などに気を付けて、自分でコントロールすることで解決します。

また母乳育児に比べて、ミルク育児はミルク代が余分にかかります。そうはいっても一ヶ月で1万円前後ぐらいだったと思います。何年も続くことではないので、さほどダメージではなかったです。完全母乳だったとしても、良質の母乳を作るためには、ママの食事量や質を維持するために、多少なりとも余分に費用がかかると思います。

他にも、外出時の荷物(哺乳瓶、携帯用ミルク、お湯など)が増えるとか、弊害は多少ありますが、どれもわずかな差かなと今は思います。

 

ミルクのメリットもあります!

 

母乳をあげていると、口に入れるものを気にしないといけませんが、ミルク育児なら、コーヒーや脂っこいもの、辛いものもOK。お酒だってOkです。

私は産後5か月の頃には毎晩晩酌していました。

ストレスの多い育児中、好きなお酒を飲む瞬間があるだけで、少し発散できましたよ。

 

こういうことを書いていると、たくさんのご批判をいただきそうですね。

母乳嫌いな子なんていない、飲まないのは飲ませかたが悪いか、母乳が出てないからだ。とか。

何とでもなるのに、早々にあきらめてミルクに切り替えて、晩酌を楽しむとは何事か。とか。

 

そう言われても、うちの子は飲まなかったんだもの。

母乳はジャンジャン出るようになってたけど、それでも、顔中に母乳を飛び散らせながら、娘は嫌がって泣いたんだもの。

 

ママとしては、飲んで欲しかったけど、そんなに要らないなら無理しなくていいと思ったのです。

皆さんも、母乳礼賛の声を気にしすぎて、無理することないですよ。

少し大きくなってご飯を食べるようになれば、どっちで育てたかなど忘れちゃいます。

 

【産後入院まとめ】里帰りしない人の産後準備その3

ここ数回、産後入院について書いていますが、今回は産後入院を振り返ったまとめとなります。

 

 

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結論=産後入院はお勧めできる

 

産後入院と一口にいっても、サービスを提供している助産院ごとの方針があり、それに沿ってサービス内容も異なります。
ですが、おおむね、赤ちゃんとゆっくり向き合う時間を過ごせることは間違いないです。

私は実際に利用してみて、(退院後も含め、いくつか難点もありましたが)産後入院は人にお勧めできると思っています。

それは、仮に産後の親サポートが見込める場合でも、です。

例えば母親にお手伝いしてもらうとしても、母親によっては、育児に関する情報が古すぎて、現在の育児において、知識があまり役に立たないケースもあるのではないでしょうか。もしくは大昔過ぎてほとんど忘れているとか(うちはこのパターンでした)。

また体力的にも、24H体制の新生児のお世話を、たとえ一部であっても、一緒にやってもらうことは 難しいのではないでしょうか。

その点、助産院だと現在進行形でお産を扱っており、情報は更新されていますし(独特な部分はありますが)、 もちろん入院中は24H待機していてくれます。何かあれば、夜中でも頼れるプロが控えています。

 

あと、人によっては、産後の精神的に浮き沈みの激しい時期に、親など近しい身内と過ごすことで、 他人なら気にならないようなささいな言動が我慢できなくて、喧嘩したりすることもないでしょうか。

私は自分が絶対そうなることがわかっていたため、お互いのためにも、まずは信頼できる他人様に頼ることを 選択しました。(・・・これは私のような偏屈な人間の見解ですので、当てはまらない健全な方は、素直にお身内に頼ることでなんの問題もないと思います^^;)

 

また、これも私が気にしすぎなのかもしれませんが、肉親とはいえ、それなりの負担になるお手伝いを、すべて相手の好意によりやってもらう場合、あまりわがままも言えないというか・・私は少し遠慮してしまうのですが、お金を払って産後入院をすることで、助産師さんたちもお仕事としてやっていただけるので、かえって気が楽でした。

 

あえて言うなら

 

ここまで基本的には産後入院を推してきましたが、あえて言うならこれは気になるかもという点を書きます。

 

お高い? 

 

私の場合、産後入院にかかった費用は、5日間(4泊)で、約10万円でした。
1日2万円をどう見るか。
私は高いとは思いませんでした。
毎日3食の提供、洗濯、沐浴、診察、マッサージに、必要に応じた母乳指導や沐浴指導、かつ24Hの見守りですので、 安いぐらいだと思います。

ですが、通常は身内によるサポートなどで、無料かせいぜい多少のお礼程度で済むところを、10万20万出して入院するかというと、敷居が低いとは言えないかもしれません。

もう少し、使いたい人が気軽に使えるサービスとなるため、行政の補助が充実すればいいなと思います。

(ちなみに、産後入院にかかった費用は、確定申告すればいくらかは返ってくるようです。)

 
昔ながらの場所

 

多くの場合、産後入院の際は助産院(助産所)への入院となります。そこは、まだまだ母乳信仰に支配された場所です。

こんな書き方は非常に悪意がありますね。ただ、私個人としては、とにかく母乳嫌いの娘とふたり、 それを克服するお手伝いをしていただいたとはいえ、滞在中過度なプレッシャーを感じた部分は正直ありました。

ミルクに対する、罪悪感に近い感覚を持ってしまい、無理をして娘に母乳を強いたあげく、再入院させることになったのは事実です。

また助産院側も、毎日娘の体重も測ってくれていたのだから、乳量不足にも気づけたはずです。

ですが、少々体重が減ってもたいしたことない、そのうち母乳だけで足りるようになる、赤ちゃんとはそういうものだ。といった考えにより対策を打たなかったことが、脱水症状(ミルクをあげても全部吐いてしまい、おしっこもかなり少なく、全然泣かなくなり、夜中に緊急入院)を招いたというのは、病院のお医者さんの見解でも間違いないようでした。(季節が夏場だったことも悪かった。)

この顛末は、助産院の方は知らないですが、伝えたとしても、少々のことで大げさなと言われそうです。利用した助産院は、そういう場所でした。

 

また、普通分娩が唯一の出産法であり(私が経験した)帝王切開は邪道という考えも、随所で感じました。

 

総じて、『「昔ながらの」「自然な」お産と育児』という価値観が、根付いているところではありました。

 

もちろんそれは否定しませんが、少なくともうちの娘の場合は、そのコンセプトに全面的に乗っかると、何度も命を落としかねない赤ちゃんでした。

なかなか最初からは難しいですが、利用にあたり、パパママの状況判断力(鵜呑みにしすぎない)も時には必要かと思います。

 

一例ですが、産後に病院にいる間は、授乳の間隔は最長でも3時間と決まっており、3時間しても赤ちゃんが寝ていたら、起こしてでも授乳しなさいと言われ、そうしていました。対して、助産院では、赤ちゃんが飲みたいときに飲ませなさい、無理に起こしたりしたら絶対ダメ!大人だって、寝ているときに起こされたら嫌でしょ?!と怒られました。

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と、思いつつ、何となく助産院の言い分のほうが理にかなっているかなと思って、産後入院中は授乳間隔(回数)をあまり気にしないようにしていたのですが、それにより見事に脱水になり、再入院先の病院で、また怒られました(汗

まだ生まれたばかりの赤ちゃんは、親がミルク量を気を付けてあげないと、赤ちゃんによっては間隔があきすぎて危険なんだよと。体重も減っちゃってるじゃないかと。

 

こんな感じで、たいてい病院と助産院とはやり方が違いますし、お互いが批判しあっているため、それぞれの言い分のうち、適切にいいところだけ採用するのがいいかと思います。

 

おことわり


産後入院や助産院について、色々と書かせてもらいましたが、これは私が経験した、たった一例であり、当然ながらすべての ケースに当てはまるものではありません。良いところも悪いところもあり、またそれらも、受け手によって解釈は変わります。

あくまでご参考として読んでくださいませ。

 

 

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【産後入院てこんなん】里帰りしない人の産後準備その2

娘を出産したとき、里帰りはしませんでした。

母親の手伝いも、退院後三日間だけお願いしました。

産前産後をサポートなしで夫婦で乗り切るためにした準備について、ここでは、産後入院中のことをメインに書きます。

 

 

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産後入院中の過ごし方 


助産院では、24時間ずっと、娘におっぱいをあげて(あんまり出ませんが)、オムツを替え、寝かしつける(そうそう寝ませんが)ことを繰り返して過ごしました。

4泊5日の滞在中、ずっと部屋に籠っていたので、食事だけが楽しみでした。この食事が本当に抜群に美味しい!!こんな美味しい食事がいただけただけでも 産後入院を選んで正解でした。こればかりは病院にはまねできないところでした。 

 

他には、子供の沐浴指導(父親も参加)や、母乳マッサージ、時には全身マッサージをしてもらいました。

子宮の戻り具合など、簡単な診察も毎朝してもらいました。

助産師さんたちは医者ではないので医療行為はありませんが、私や娘の体調を、毎日観察してもらっていました。 (ただしこれには少し疑問も残りました。内容は後述します。)

 

産後入院中、病院での過ごし方と最も違ったのは、こちらが呼ばなければ誰も来ないことでした。 


病院では、一定時間おきに熱を測り、問診があり、おなかの傷を診察し、一連の診察が落ち着いたと思ったら、部屋のお掃除・ゴミ回収があり、 またミルクの調乳練習や沐浴見学などのプチイベントもあり、さらに合間でお見舞い対応もしないといけません。もちろん、それらと並行して、昼夜問わず2~3時間ごとに授乳の呼び出しがあります。

いくら母子別室でも、ゆっくり寝る暇はありませんでした。 

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話は本筋からそれますが、産後すぐのお見舞いは、少し慎重に検討する余地がないでしょうか。

 

お見舞いと行っても、病気入院と違い、ママを見舞うというより、お祝いを言うため、赤ちゃんを見るためにいくという場合が多いですよね。

見舞われる側は、私の場合、お腹の傷が痛む中、すっぴんで髪は適当にひっつめて、寝間着で対応しないといけない。個人の意見ですが、私は(夫以外の)誰のお見舞いも要りませんでした(母の手伝いなら歓迎でしたが)。帰宅し、少し落ち着いた頃に、ゆっくりお会いしてお話したかった。

もともと私の両親は、遠方なのと祖父母の看病とで、すぐにはかけつけられなかったのですが、そうでなくとも、産後に自宅ですぐ会えるのだから、お見舞いは来なくていいとあらかじめ伝えており、実際来ませんでした。

ですが夫側は、両親やご兄弟など、お住まいも近いので来てくださいました。

お忙しいところわざわざ大変恐縮でした、むしろ皆さん、行かねばならんと思ってきてくださったのでしょう。

私は産前に、できれば入院中の見舞いは遠慮いただきたいと、夫にお願いしたつもりだったのですが、うまく伝わっていなかったようでした。まぁ子供は夫のものでもあるので、あまり強くは言えませんでした。

ですが、産後すぐに来ていただいたことが、嬉しいとはどうしても思えませんでした。私はまだ、歩くだけでも、壁伝いにヨロヨロしながらの状態でした。手術の麻酔の影響なのか、ひどい頭痛も3~4日続きました。何もないときは極力寝ていたかった。 

ネットで見たエピソードだったと思いますが、とあるママは、産後に義両親から、「出産祝いは振り込んでおいた。あとは一ヶ月健診が終わった頃にでも、都合のいいときに行くのでまた連絡ちょうだい。ではお疲れ様!」といった主旨の連絡をもらい、しみじみ感謝したそうです。
産後ママの心情をわかってるなぁと思いました。

「お見舞い」というからには、誰のため=ママのためですよね?とすれば、例えばママ本人がご遠慮願いたいような場合は、その気持ちが当たり前に尊重される風潮であればと思いました。

別にアンタがどう思うか関係ない、おめでたいことなんだし、祝いたい、子供を早く見たいというのを断るのはおかしい。というなら、それを「お見舞い」と呼んじゃいかんだろうと。

もちろんママ本人が喜んでお迎えしているケースのほうが多いと思います、その場合は何の問題もないです。要は選択の余地が欲しい。

ママは、命をかけて出産を成し遂げ、その後休む間もなく小さな命を全力で守り育てているのです。好きなタイミングで見舞ってもらうぐらいの自由は、気持ちよく与えてくれてもいいのでは。

はい、個人の偏った意見です。

ですが私の、正直な気持ちでした。

 

話を戻します。

 

助産院では、慌ただしい病院とは逆に、なるべくママと赤ちゃんを二人きりで静かにさせてあげることを目的に、よほどのことがないと干渉しないようにしているようでした。(何かあれば、部屋のインターホンがいつでもつながるようになっている)

これは、病院と助産院の役割の違いがありますので、別に病院が悪いわけではありません。

特に帝王切開手術後に、病院がママの体を慎重に経過観察するのは当然のことだと思います。

ですが、慌ただしかったことは確かです。助産院で静かにじっくり赤ちゃんと過ごしたことで、 「何かあればすぐにプロが来てくれる」安心感を持ちながらも、自宅での赤ちゃんとの生活をシミュレーションできたことは本当に有意義でした。

滞在期間5日の間に、すっかり赤ちゃんとの生活に対して不安や恐怖がなくなった私は、 自信をもって帰宅しました。

しかし!助産院ならでは?の指導方針が原因で、帰宅した当日に子供を脱水で緊急入院させることになるのでした。。。いやはや子育ては不測の事態の連続です。

 

 

 

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【産後入院の選択】里帰りしない人の産後準備その1

娘を出産したとき、里帰りはしませんでした。母親の手伝いも、退院後三日だけお願いしました。

これは、私の両親の負担を考えた面もありましたが、産前産後をなるべく夫婦で乗り切りたいという、私自身の希望によりそうしました。 

 

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とはいえ夫も普通の会社員ですので、特に産後の一ヶ月を大過なく過ごすには、それなりの備えが必要でした。

ネットで見れば、里帰り無し・サポート無しで出産された方のお知恵がたくさん見つかったので、参考にさせていただきました。

中でも、私の中でキーになったのは、「産後入院」と「夫の育休取得」だったと思います。

 

産後入院とは

 

産後入院とか、産褥入院とかいう言葉がありますが、日本ではあまり一般的ではないようです。私も自分が妊娠するまで知りませんでした。

産後の一定期間、助産院等の専門施設で、ママと赤ちゃんが一緒に入院し、食事・洗濯など、身の回りの世話をしてもらうことで、ママは赤ちゃんのお世話に専念するための入院です。

産褥期と言われる、産後約一ヶ月の間、ママはできれば赤ちゃんのお世話以外のことはせずに、身体を休めながら過ごすのが理想と言われます。とはいえ炊事洗濯などの手伝いがない人の場合はそうもいかないため、こういった産後入院や、産褥ヘルパーなどのサービスを利用する方法があります。

 

利用してみて

 
実際利用してみてどうだったか?

結論から言うと、とても良かったです。

何が良かったか?

家事サポートをしてもらえる点はもちろんのこと、何よりもプロに24時間体制で付いていてもらえる安心感が半端なかったです。

経産婦の方、初めての出産後、退院するとき、とても怖くなかったですか?

私の場合、いきなり自分ですべてやらないといけない重圧はかなりのものでした。

特に、出産した病院が母子別室(赤ちゃんは新生児室に集められ、24H助産師さんが付いていてくれる。授乳の際のみママが新生児室へ会いに行く方式)だったため、入院中は赤ちゃんを安心して預けっぱなしでした。それが帰宅後から急に、赤ちゃんのことは全て親にかかってくる。それで普通なのですが、初めてのときは本当に自信がなかったです。少し目を離したすきに、ちょっと隣で眠っていた間に、赤ちゃんの心臓が止まっていたらどうしよう!?そんな不安でいっぱいでした。

そこまでいかなくても、沐浴はちゃんとできるだろうか、おしっこやうんちはきれいにしてあげられるだろうか、湿疹など出てきたらどうしたら・・などなど、言い出すときりがありません。

とはいえ、病院の助産師さんは皆さん忙しそうで、細かいことを質問する余地がありません。

わからないことだらけでも、入院期間が終われば助産師さんの庇護のもとを離れなくてはならない不安。

産後入院は、帰宅後にしっかりママとしてやっていけるよう準備するための、OJTの場として大変ありがたいものでした。

 

ちなみにうちの娘は、母乳を飲まない子で、結局病院では一度も私のチチから飲んでくれることなく退院しました。

もう母乳をあげることはあきらめないといけないかと、がっくり肩を落としていた私でしたが、助産院の院長先生(ベテラン助産師さん)は、どんな手を使ったのかよくわかりませんでしたが、力技で、チチが飲める子にしてくれました。

 

助産院には助産院の、病院には無い何かがあるように思いました(逆もまたしかり)。

両者の方向性は常に真逆で、混乱もしましたが、その辺をうまく咀嚼できれば、とても利用しがいのあるサービスでした。

 

ちなみに、産後入院のほかに、行政が派遣している産褥ヘルパーや、民間企業のベビーシッターをお願いすることなども検討しましたが、前者は比較的安価ですが、利用にあたり時間的制約と依頼内容の制約(アレだけはやるけどそれ以外はやらない)が多いことがネックになり断念、後者は自由度は高いですが料金もはねあがることと、自宅に他人様に来ていただくことへの抵抗感により、これも断念しました。

 

施設の選定

 

産後入院に決めた後、施設の選定に入りましたが、これがなかなか苦労しました。

冒頭にも書きましたが、日本では産後入院は一般的とはいえません。

うちから電車で1時間半以内の場所まで広げても、対応している施設はやっと3箇所でした。

3箇所すべてを、大きくなってきたお腹を抱えながら1ヶ月かけて週末に見学しにいき、それぞれの助産院のコンセプトや、入院中対応してくれる内容、金額を比較しました。金額は(定価ベースでは)さほど変わらないですが、コンセプトやサービス内容、設備はそれぞれかなり違いがありました。

同じ助産院でも、産後入院だけだとあまり積極的でなく、基本は出産もその施設でする人に対するサービスとしてやっているところもありました。

色々調べていると、産後入院は単純に、あまり商売にならないようで、今の日本ではそれに特化した施設などは到底できなさそうです。

現状では、一部の助産院が、困っている産後ママを助けたい思いから、多少なりとも無理して受け入れているような側面があるようでした。

 

さて私の選定のお話に戻りますが、ご参考までに私が重視したポイントを書きます。

  • 自宅からなるべく近いこと(夫のお見舞いの利便性)
  • 洗濯サービスがあること
  • 個室があること

でした。

特に、せっかく病院の大部屋を出られたのだから、出来る限りプライベート空間を確保できる施設でゆっくりできればと思って探しました。

これらの条件を満たす助産院を見つけられたことは、ラッキーだったと思います。

 

ちなみに、3箇所のうち2箇所は、隣の市にあったのですが、その市に住んでいる方は、利用の際に市から補助が出て、大幅に安い金額で利用できるということでした。

私の場合は別の市からの利用なので、定価利用となり、1日あたり約2万円でした。補助が出ればこれが6,000円になるということでした。全然違う・・・

 

余談ですが、産後入院だけでなく、妊娠・出産・子育てに関して特に、お隣の市との格差をたびたび感じます。結婚して引っ越してきた際には、そういう視点で街選びをしなかったのですが、そのことを、今もしょっちゅう後悔しています。

もしこれから新居の選定を考えられる方がいらっしゃれば、子育て等に関する行政サービスも事前に調べてみてもいいかもしれません。

例えば、私の市では、子供が中学校就学前までは、医療費の自己負担額がゼロ円なのですが、それ以降は負担が発生します。

しかしお隣の市は高校卒業まで自己負担ゼロ円です。

医療費負担の地域差については、様々な意見がありますが、難しいことを抜きにして、「生活にかかってくるお金が明らかに安い」のであれば、やはり利用者としてはそちらを選びたいですよね。

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他にも高校が無償化されているか否かなど、ほんの少し市(県)を移動するだけでずいぶん差がある場合があります。

当然そのあたりを考慮したうえで生活の場を選択しているという方がほとんどかもしれませんが、独身時代が長く、仕事と遊び以外のことをあまり考えてこなかった私には全く欠けていた視点でした。。

 

以上が産後入院施設の選定までです。入院中の様子など、続きは「その2」に書きます。

 

 

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