ひじきまめ通信

出産、育児、その他もろもろ

子供が嫌いだった

産声が聞こえてから、「元気ですよ~^^」と顔のそばまで赤ちゃんを連れてきてくれるまで、主観では結構長い時間がかかった印象でした。
綺麗に洗って、その他必要な処置をしてくれたんだと思います。
顔のそばに来た娘は、ゆっくりうねうねと手足を動かしながら、元気に泣いていました。
おめめが片方だけ、パッチリと開いていて、それが本当にかわいいと思いました。
助産師さんが、娘のほっぺを私のほっぺにひっつけてくれたのですが、少し産毛を感じる、モモみたいな、やわらかなスベスベ触感でした。
思わず「かわいい~!」と口に出していました。
このファースト「かわいい」を皮切りに、1日に50回ぐらいかわいいを連呼する日々が始まりました。

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私、出産するその時まで、子供が嫌いだったんです。
嫌いというか苦手というか、相対しても、どうしたらいいかわからないというか。
子供はかわいいとはよく聞くが、犬のほうがずっとかわいいじゃないと、本当にそう思っていました。

そんな私の、妊娠中の一番の悩みは、「子供を愛せなかったらどうしよう」でした。
「自分の子供は特別だと思うよ。かわいいよ絶対」とか、周りは言うけれど、信じていませんでした。
いままで何十年も、子供を愛でたことがない自分が、我が子だからといって、かわいいと思えるわけないじゃないかと・・・
子育ての大変さを聞けば聞くほど、愛情が持てなければ、その大変さを乗り切れないんじゃないかと。
「産後鬱」「虐待」といったワードが頭に浮かび、不安でたまりませんでした。

でも。

生まれてきた子供をみた瞬間、私の母性は、壊れた水道管のように、唐突に噴き出しました。
その後も枯渇することなく、ジャンジャン噴出しています。
我が子がかわいいどころか、世の中の、世界中の子供のことが、今は大好きです(笑)
私の母性は無かったのではなく、心の奥で長く眠っていただけでした。
そんな自分に、私自身も夫も、驚くとともに安堵しています。

もし、私と同じような悩みをかかえた妊婦さんが居らっしゃれば、たぶん心配しなくていいと思います。
もちろん個人差はありますが、私のように、極端に変化する人間も確実に居ます。
妊娠中は、ただでさえ神経過敏になりますし、すべてが初めてのときは、得体のしれない不安に襲われて当たり前です。
そんなときは悩んでも無駄です。なるようになるさと、スマホから目を離して、好きなDVDでも観て寝ましょう。


以上が私の出産(帝王切開手術)経験談です。