お子様の発達について、疑問や不安を抱える親御さんは多いと思います。
私もその一人です。
正確に言うと、私たち親は娘に対し、特に疑問も不安も感じていないのですが、 代わりに娘を見てくれている保育士さんが不安がってくれています(汗
ある日、保育士さんから娘の行動についてコメントがあり、その後何度かの保育園内の面談を経た後、専門の施設で発達相談なるものを受けてきました。
そのあたりのことを、少し書いておきます。
言葉がわからない説
現在4歳の娘が3歳の頃、ある日お迎えの際に、担当の保育士さんから、少し気になることがあると声をかけられました。
急な話でしたし、いまいち何を言われているか理解しづらかったのですが(親を刺激しないよう配慮し過ぎていたからだと。)、記憶に残っているのは「娘ちゃんは、言葉がわかっていないのかもしれません」という主旨の指摘。
このフレーズは割と衝撃でした。
一般的に子どもは、1歳のお誕生日の前後ぐらいから、言葉を発し始めることが多いと思います。娘もほぼその通りに、1歳前ぐらいから少しずつ話しはじめ、3歳の頃にはかなり流暢にしゃべっていました。
よって、むしろほかの子より言語面の発達は進んでいるように、私は思っていました。
そこに来て突然、言葉がわからない説浮上。
さすがに聞き流せなかったので詳しく聞くと、
1対1のやり取りであれば会話が成立するのだが、集団で先生の話を聞く場面になると、他の子に比べ理解が追い付いていないようだと。
あれやってこれやって、その後あれやってね。みたいな指示だと、最後に言ったことだけ覚えていて、しかし覚えてはいても、指示に従わないこともあると。
お、おぅ。。
つまりは注意力が散漫というか、どうこう言われても、今自分はこれをやりたいから続けるんだ的な、結構自由な子だというだけでは?
いえまぁ集団生活ですし、みんながこうしているときはこうせねばならない、というルールを守れるようになるのも成長のうちなので、「問題なし」というわけではないけれど。
「言うこと聞かない、これは言葉がわからんのでは?」とは極論だなという印象でした。
発達相談に行くべきか否か
娘のような、保育専門家から見て気になる子が居た場合、親と面談を重ねながらしばらく様子を見るのが定石のようです。
すぐに専門機関などの紹介がされるわけではなく、まずは園で様子を見守ることになりました。
うちも、半年ほど開けて、2回面談を実施しました。中にはその期間のうちに、気になる点が改善されている(改善というのは語弊がありますが)こともあるようです。
しかしうちの娘の場合は、ざっくりと下記点において、様子は変わらないようでした。
・言葉の理解が悪いところがある
・落ち着きがないところがある(椅子に座っているのが苦手)
・危険を回避する能力が低い(足元を見ずに大胆に歩いて転ぶなど)
そして2回目の面談の終わりに、一度専門家にみてもらうのもいいのでは?と言われました。 その場では回答せず、少し夫婦で検討することにしました。
親としては、園からの話の内容は理解するが、どうにも各種、納得はしづらいところでした。
話に聞く園での様子は、自宅での様子と大きく違うわけではない。
つまりは、園のご指摘は確かにそのとおりと思うのは思うんですが。
でも3歳児なんて割とそんなもんじゃないの?という範疇を越えているとも思えず。
また親子のやり取りで、今のところ親はなんら不便を感じておらず(言葉のやり取りもスムーズ)。
そんな状態で発達相談というのは、少々大げさなのではと、腑に落ちない自分が居ました。
夫は、園との面談も全部私と一緒に受け、自分なりに色々調べて、マジメに考えていましたが、結果、(少々何かあったとしても、今は)気にすることないんじゃないの?
という結論でした。
しかし最後は、発達相談に進むことを私が決めました。
そこにどういう心境の変化があったかというと。
一つには、「娘のために」という思いからでした。しかしもう一つは、「自分のために」だったような気がします。
「娘のために」だけではなかった
園の方が「娘ちゃんは発達のデコボコがあるようです。(できることとできないことに差があるということ)その特性を専門家に詳しく見てもらい、娘ちゃんに合った接し方を正しく理解することで、娘ちゃんにとってストレスの少ない生活ができると思います」といっていました。
それは確かに娘にとってもそうだが、毎日接する保育士さんも、他の子よりもクセの強めな娘との接し方がわかると、ストレスを軽減できるのだろうと。
保育士さんも人の子なので、あまり面倒をかけると、当たりがきつくなることもあるかもしれない。
それで娘が辛い思いをするのは忍びないので、これはやってみるべきかなと思いました。娘のために。
あともう一つ、相反するような理由ですが、心のどこかに「(娘が通常と違うことを)認めたくない」という気持ちも私にあった気がします。
当時の私は、我が子の発達に、なんらか問題がある可能性を指摘されて、正直すごくショックでした。
うまく言葉では表せないですが、なんというかとても不安な気持ちになりました。
娘は生まれつき腎臓が悪く、2歳までに幾度も入退院や手術を経験して大変でした。
しかし今は、熱も滅多に出さず、とても元気に過ごしてくれています。
情緒面でも、イヤイヤ期も終わり、人間らしいやり取りができてきて、子連れのお出掛けも楽しめるようになってきていました。
こうやって、いまはもう何の問題もなくすくすくと育っているとばかり思っていたのに。
今度は発達の話??みたいな。
しかも、親にはイマイチ心当たりがないというか、あるけどそれってそんなに問題?という内容。
園の勘違いじゃないの?という思いが少なからずありましたね。
専門家に相談すれば、その疑いを晴らしてくれることもあるのではと、そういう気持ちも、少しですがあったと思います。
そんなこんなで、発達相談に進むことになり。
結果としては、園の勘違いではなかったことがわかるのでした。