ひじきまめ通信

出産、育児、その他もろもろ

【時短】お名前ハンコ まいんすたんぷ で記名効率アップ!

うちの娘はいま、保育園に通っているんですが、園ではありとあらゆる持ち物に記名が必要です。

この作業が地味に大変で、ストレスになっていました。
そこで半年前から、お名前スタンプセット「まいんすたんぷ」&「オールパーパスパッド」を導入し、記名の手間を軽減することがで きました。
間違いなく、「近年買ってよかったベスト3」に入る買いものだと思っていますので、ご紹介したいと思います。

 

あれも記名、これも記名

 

保育園・幼稚園児(小学校も??)にはつきものの記名で、子育て中のみなさん、少なからずわずらわしさを感じておられると思います。
ちなみに記名というと、通園がはじまるまでは、服や靴、カバンなどへ書くんだろうなと。それならさほど困るほどではないだろうと思っていまし た。


ところが・・・


日々の持ち物は、だいたい以下の通りです。

 

  • お着替え用の服上下
  • 肌着1枚
  • 替えのオムツ4枚
  • オムツ替え用タオル1枚
  • お食事用のエプロン1枚&ハンドタオル1枚
  • おやつ用のエプロン1枚&ハンドタオル1枚
  • お着替え後の洋服の持ち帰り用ビニール袋1枚
  • オムツ替えタオルの持ち帰り用ビニール袋1枚

 

これに、週明けは以下のものが加わります。

 

  • お昼寝用のバスタオル2枚
  • 外遊び用の帽子1枚
  • 外遊び用の上着1枚(冬)
  • 外遊び用のベスト1枚(冬)
  • 日々の着替え等の予備がそれぞれ数枚

 

もちろんこれらにプラスして、登園時に子どもが来ている服上下に肌着、靴下、上着などがあります。

 

これらのすべてに記名が必要です。

 

そう、すべてです。消耗品のビニールやオムツにもです。


さらにうちの園では、消耗品以外のすべての持ち物には、園指定の「シンボルマーク」を付ける必要があります。
こういうものです。

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アイロン圧着シートに、図柄を印刷したもの

1枚500円で園から購入した、この「マークシート」を、ひとつずつハサミで切り分け、洋服などにアイロンで圧着し、そのままだとお洗濯に耐えませんので、四隅を手縫いします。このように。

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また固くて針が通りにくいのよ

無理…記名だけでもまぁまぁ大変だと思ってたのに、マークって何 …

仕事があって、こういうことがなかなかできないから保育園に行っているのに…

と、このマークについて書き始めると、思うところがありすぎて論点がズレますので、ここは流すとして。

 

消耗品を購入したとき。

季節やサイズが変わって洋服を新調したと き。

とにかくしょっちゅう、あらゆるものにお名前を書く必要があるわけです。

 

スタンプの存在は知っていたが

 

手書きの手間を軽減してくれる、お名前スタンプなるものがあることは知っていました。
おさがりでいただいた服の、品質表示タグに、押してあるのを何度か拝見したことがあったので。
ですが、なぜか私は、このスタンプ(正確にはインク)は紙や布地にしか使えないんじゃないかと思い込んでました。

 

布地への記名ももちろん大変ですが、どちらかというとうちでは、オムツとビニールへの記名のほうがしんどかったんです。
それぞれ、1日に複数枚消費するため、一ヶ月でオムツは60枚以 上、ビニール袋は40枚以上に記名が要ります。
何週かに一度、週末に書き溜めしますが、延々数十枚単位で書くのつらいんです 。。。
でも、特にビニール袋なんかは、スタンプは押せないでしょ(押してもかすれちゃったりするでしょ)って 、そう思い込んでいました。

 

金属、プラスチックOKのインクがあった

 

ちゃんと調べたらね…ビニールに押せて、もちろんこすっても落ちないインクがちゃんと あったんですよ…
常識かもしれませんが、私はお恥ずかしながら全然知りません でした。
私が購入したのはこちらです↓

 

ガラス、金属類、ビニール、プラスチック、革、布、もちろん紙。

多種多様の素材に使えます。

ほんと?触れるとにじんだり、こすれたりするんじゃない?と、半信半疑でしたが、全然普通に大丈夫でした。

 

揃えるもの

 

まとめますと、買い揃えるものは、こどもの名前で作ったハンコと、上記の朱肉です。

私は楽天で買いました。

お名前スタンプセット「まいんすたんぷ」購入画面で、娘の名前を入力して注文。

同時に、「オールパーパスパッド」=朱肉(インク)を買います。

カスタムハンコは、注文から8日程度で届きました。(インクはすぐに届きました。)

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サイズイロイロ

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インクがこれ

約1000円で、極小から大サイズの5種類ものサイズのスタンプが出来上がりです 。

そんなんでいいの?もっと払うよ…

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こんな小さいのも。上述のシンボルマーク横に押して、便利に使ってます。



 

忙しい親の頼もしい味方です

 

たかがお名前を書くだけですが、小さい子どもが居ると、油性ペン を取り出しただけで、自分もお絵かきするーー!!と飛びついてき て、ゆっくり記名するどころではありません。

油性ペンを渡してしまい 、壁や椅子などにどれだけ落書きされたか。

よって、子どもが寝てから書く必要があるのですが、寝てからでないとできないことは他にも山盛りです。

何十もの消耗品に記名するのはついつい後回しに。

そして、うちの園の場合は、季節やサイズが変わり、服を新調するたび に、恐怖のマーク付け作業もあります。

そんな多忙なパパママの手間を少しでも軽減するために、とてもいいアイテムだと心から思います。

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ぽんぽん押して時短達成

もう少し子どもが大きくなれば(現在2歳)、記名はまだ難しくても、 ハンコを押すだけなら、子どもと楽しく一緒にできそうかなとも思ったり。

 

インクと合わせても、2000円もしません。

同じように記名でお悩みのパパママ、一度試しに導入されてはいかがでしょうか。


 
 

つかしん ピュアハートキッズランド【わくわく大型室内公園】オススメです 

少し前になりますが、兵庫・尼崎のショッピングセンター「つかしん」にある「ピュアハートキッズランド」に遊びにいきました。
2回目の訪問ですが、今回はわけあって平日に休みをとって行きましたので、かなりすいており、人気の遊具も貸切状態。

写真もたくさん撮れましたので、ご紹介します。

 

JR猪名寺駅からつかしんへ 

 

我が家には車が無いので、移動は専ら電車です。
子どもの遊び場は、車が無いと不便な場所にあることも多いのですが、こちらのピュアハートキッズランドがあるつかしんは、JR宝塚線猪名寺駅から徒歩10分程度ですので、うちのような交通弱者でも行きやすくて助かります。

ちなみにこちらは、2000台を収容できる駐車場もあるようで、もちろん車でも行きやすいショッピングセンターです。

 

受付で料金を支払い、いざ室内公園へ

 

ひがしまち 南館(ややこしい)の6Fへエレベーターで上がり、ピュアハートキッズランド受付へ。
前回は土日の訪問でしたので、営業開始の10時前でも、受付前の通路に長蛇の列ができていました。
今回はウィークデーの17時頃に行ったため、受付も誰もおらず。スイスイと進みます。

料金体系ですが、会員制の施設となり、まずは年会費(315円)を払って会員になります。

その上で、当日の時間帯や遊び方に応じたコースを選択します。

 

コースは以下のとおり。

 

★1日たっぷり楽しめる遊び放題パック
〔ピュアキッズフリー〕990円(税込)/人
★16時からのお得な遊び放題プラン
〔ピュアキッズトワイライト] 660円(税込)/人
★少しの時間でも楽しめる時間制〔ベーシックプラン〕
 最初の1時間500円(延長30分ごとに200円)税込/人

 

この日は、トワイライトコースを選択しました。
晩御飯のことも考えると、1時間以内には出るつもりでしたが、時間制のベーシックプランにはしませんでした。時間制にした場合、終了時間が結構気になるんですよね。(性格だと思いますが)

最初の1時間が500円で、1分でも過ぎるとプラス200円がかかるんです。
子どもを連れていると、大人が思った通りには動けないのが当たり前で、この日も案の定、楽しすぎて娘が帰りたがらず、なだめて連れ出すのに少々苦労しました。
1時間経過の5分前とかに、帰る帰らないで押し問答になったら、200円余分にかかっちゃう…と、どうしても気になるんですよね。
はい貧乏性です。

おおらかに子どもと付き合うためにも、一人160円増程度なら、フリータイムの方を選択しました。

結果的には1時間以内に出ましたけどね。

 

ちなみに、16時以前の時間だとフリータイムの料金設定も変わりますが、それでも2時間遊べば、時間制とほぼ同額です。
こちらの公園内にはゆっくり飲食できる場所もあり、また一時的に公園から出て再入場も可能です。遊具も小さい子どもにとって楽しいものばかりで、2時間ぐらいはすぐに経つと思います。
他の予定があるなど、確実に少ししか遊べないというケース以外は、とりあえずフリータイムのプランにしておいてもいいように思います。

 

ということで、トワイライトコースの料金、夫婦とこども3人分を先に支払い、いざ中へ。
靴や荷物をロッカーに入れます。ベビーカーも受け付けを入ってすぐの場所に置いておくスペースがあります。

土日は折りたたんでも満杯ですが、なんとか置けます。

ちなみに、ペットボトルや水筒など含め、一切の飲食物持込み禁止です。お茶もダメなのは少し不便ですが、たくさんの人が利用する場所なので清潔に保つためということのようです。

(先にも書きましたが、大きめの飲食スペースがあり、ジュース一杯から買えますので、さほど困ることはないです)

 

それでは、写真とともに、中の様子をご紹介します。

 

さぁ遊びの始まり!

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キレイなお砂

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裸足で砂の上を歩くのは本当に久しぶりで、ひんやりした感触が大人も気持ちよかったです。

砂場から出るときは、足の砂をきれいに落とせるよう、ブラシのようなものが備え付けてありました。

 

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かっこいい車もあったよ!

 

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奥にいくと…

 

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見えてきました…

 

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みんな大好きボールプール

 

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ボールプールからつながるアスレチック

 こちらのボールプールは、アスレチック遊具的な大型遊具と組み合わさっており、身体全体で楽しめます。

 

 

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プラレールもありましたよ

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こちらもチビッコ大好き!エア遊具

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ウンショ ウンショ

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いくでー

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キャッホー

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もう1回!

エア遊具は、7回ぐらいはやってましたね。

私も一緒に滑りましたが、結構落差もあって、大人でも楽しい!

 

いかがでしたか?

こちらに紹介した遊具はほんの一部です。

この他に、おままごとができるコーナーあり。ドレスなどレンタル衣装を着て写真が撮れるコーナーあり。軽食も食べられる、喫茶コーナーあり。

付き添いの大人用でしょうか、マッサージチェアに持たれながら、ゆっくり漫画や雑誌を読めるコーナーまでありました。

 

暑い日、寒い日、大雨の日。どんな日でも関係なしで快適に遊べる、大型室内公園で、めいっぱい我が子に楽しんでもらいましょう!


つかしん ひがしまち 南館: 6F

平日 10:00~19:00(最終受付 18:30)

土日祝 10:00~20:00(最終受付 19:30)
06-6426-8692

 

 

幼児は何歳で手術を受けるのがベストか【膀胱尿管逆流症治療記⑤ 】

うちの娘は、2歳7か月で、膀胱尿管逆流症を治すための手術を受けました。
これから、お子様が手術を控えておられる親御さんに、何かの参考になるかもしれませんので、経験談を交えて書きたいと思います。

 

もし、あなたのお子さんが幼児であり、手術を受けるタイミングを選択できる場合。
何歳頃で手術を受けるのがいいのでしょうか。
私としては、4歳以降が良いと考えます。
その理由を含め、手術の体験談を書きます。

 

トントン拍子でした、手術を受けるまでは。

 

11月頃に、腹腔鏡手術を受けることを医師と正式に決め、年明け1月後半頃に入院日が決まりました。

過去数回入院経験がありましたが、すべて緊急入院だったため、比較すると、入院予定が決まっている状態というのは本当に楽でした。

事前に仕事の調整もできますし、入院期間もある程度読めますし( 結果としては期間は大幅に延びましたが)、必要なものの準備もゆ っくりできる。

 

スーツケースに必要なものを詰めていると、なんだか旅行に行くよ うな錯覚も覚えるぐらいでした(笑)

 

そして入院当日。

 

緊急入院の場合と違い、入院日(手術前日)でも元気なので、個室で跳ねまわって遊び、プレイルームで遊び、みんなでベッドサイドで晩御飯を食べて、部屋備え付けのシャワーではしゃぎ、翌日の手術に備えてゆっくり眠りました。

 

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リラックスモード

 

ちなみに、手術するには、発熱していないことが条件になります( 発熱が無くとも、普段と体調が違うようなら見送られることも)。

うちの子の手術日は2月後半。風邪どころか、インフルエンザが猛威を振るう時期でした。

しかし、娘は全く体調を崩すことはなく。なんの憂いもなく手術に 臨めました。

 

明日はいよいよ手術日。少し痛い思いをするけれど、回復に必要な体力は蓄えているはず。2日程度辛抱して、3日目には早ければ尿管カテーテルが外れ、4、5日目には帰れる。

提示されていた予定に、何の疑いもありませんでした。

 

目覚めたのは8時間後

 

手術当日、午前10時の開始に合わせて、家族3人で手術室までい き、手術用ベッドに寝かせて、麻酔が効くまで見届けました。

それから終了まで病院内で待ち、だいたい予定通り、午後2時半頃に個室に帰ってきました。

 

帰ってきたときの様子は、想像していたものとは違いました。

 

同じ病気で手術を受けられたお子さんの様子を事前にブログで拝見しており、そのお子さんは術後すぐ、元気にしゃべっていた様子だったので、娘も起きているかなと思っていました。

ですが予想に反し、寝ているというか、目は閉じ切らない状態でうっすら開いていますが意識が無く、呼び掛けには反応せず。手術着のところどころに血の跡も少しあり、痛々しい印象でした。

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カテーテルから延びる管は血で真っ赤

 

そのまま寝かせていましたが、通常起きると言われる2時間程度経った後もぴくりとも動かず、結局起きたのは、8時間程度経った、午後10時頃でした。

 

こういう状態は特殊なことではないようです。私たちが参考にした例が、極端に元気な?例だったのかもしれません。

しかし正確な情報源を持たない私たちは、何が正しいのかわからず、また身近に全身麻酔から覚めることなく亡くなった方が居たこともあり、本当に心配しました。

不安で仕方なく、何度か看護師さんにそれを訴えましたが、「大丈夫ですよ~」とだけ言われます。

実際大丈夫だったのですが、何をもって大丈夫なのか、簡潔に論理的に説明してもらいたかったなと思いました。

 

看護師さんのなかで、とても頼りになる男性の方がいて、その方だけ、過去の経験や他の例などを引き合いに出し、今がどういう状態 なのか説明してくれて、やっと安心できた1時間後ぐらいに目覚め、ほっと一息つきました。


術後に本格的に目覚めた後、大暴れするケースもあるようですが、 娘の場合は手術後最初に麻酔から覚醒した時にその大暴れを済ませ たようで、個室では静かに目覚めました。

 

山場の24Hを過ぎても苦しみが続く

 

目覚めてからは、事前情報通り、痛みや手術への恐怖の名残りなど で、眠れずずっと泣いている状態が続きました。

看護師さんも、24Hは痛みが強いので、痛み止めを使ってなんとかやり過ごしましょうとのこと。

私たちも覚悟の上でしたので、手術翌日までは寝ずに24時間ずっと娘を抱いていました。

 

しかし、手術から2日経っても3日経っても、痛みはおさまるどころか、どんどんひどくなるようにも見えました。

周期的に襲う痛みに泣き叫んでいる、つらそうな顔の娘を見ていて、こっちも泣きそうになるぐらい。


膀胱に穴が開いていた

 

何が起こっていたかと言うと、このとき、膀胱が破裂したのと同じ状態になり、尿が体内に漏れ出していたのでした。

 

遡りますが、手術2日目の朝、こちらの希望により、予定よりも早く尿道カテーテルを抜いていました。

術後からずっと、あまりに娘が痛い嫌だと訴えたので、原因はわかりませんでしたが 、カテーテルが無ければ少しマシになるかと思ったからです。

医師の承諾のもと、予定より少し早く抜いたのですが、結果としてはそれが間違いでした。
抜いてから3時間経っても5時間経っても自力でおしっこをしない 。(娘はまだオムツでした)
1時間に40mlの水分を点滴で入れているのに、絶対におかしいと、 私は繰り返し看護師さんに訴えました。

しかし、看護師さんたちはさほど重大なことと思ってはいない様子 。
そうこうするうち、6時間を過ぎた頃に初めて、オムツが少し濡れました 。
それで解決とばかり、おしっこの量を図ることも、こまめに頻度を 見ることもされなかったのですが、体内に入れている水分量に対し て、やはり尿量が少なすぎる。
結局、私の嫌な予感は的中し、術後4日目でやっとエコー検査をし てもらった結果、尿が体内に漏れ出して、 腹膜炎を起こしていたのでした。


なぜ娘がおしっこをしなかったかというと、膀胱が痛むからです。 術後数日は誰でもそうなのですが、とはいえ大抵の子どもは我慢できずにおしっこをするようです。

しかし稀に 、どうしてもおしっこが出さない子がいると。
そうなった場合は、入院が長引きますと、確かに術前の説明で聞いていました。
限界まで我慢し、どうしても我慢できない分だけを、漏らすような形で少しだけ出していた状態が続き、膀胱が破裂したのでした。

さらに悪いことに、手術の際に腹膜を傷つけられていたため、そこから炎症が起こったというような説明だったかと思います。
腹膜炎の痛みは未経験ですが、大人でも我慢できないほどの痛みだと聞いたことがあります。

そんなつらい思いを何日もさせてしまって、本当に娘に申し訳なくてたまりませんでした。
担当医師は、こうなってしまったことを申し訳なかったと謝罪してくれましたが、私は医師だけでなく看護師も含め、本当に病院というものに不信感しか抱けませんでした。

防げた事態だったのにと。

 

術後から、尿の状態を見るための紙を渡されていました。頻度と量を測るものです。
しかし、尿が出ていないのではないか、または量が少ないのではないかという再三の私の訴えののちも、尿量を測ってみてという指示は出ず、また尿の頻度を書いた紙も、看護士、医師の誰も見ていませんでした。
親の話と紙に書いたデータを合わせ見れば、こうなる恐れがあることはもっと早く知ることができたはずなのに。

どうして誰も深刻に受け止めてくれなかったのか。


今までの経験から(当blogにも書いています)、病院や医師・看護師を過信してはいけないと肝に銘じていたはずなのに、また同じ過ちを犯してしまったことが悔しくて、娘に
申し訳なくて。
腹膜炎の処置をしてもらった夜、娘が落ち着いてきてからも、私は一睡もできませんでした。

 

カテーテルを入れたまま帰宅

 

腹膜炎を起こした娘は、再度カテーテルを入れて膀胱から尿を外に出す処置をし、そこから7日間はカテーテルを抜けなくなりました 。カテーテルを入れ続け、その間に膀胱が自然に治癒するのを待つためです。

つまり10日以上退院が延びたわけですが、仕事の都合もあり、また差額室料など諸経費の問題もあります。

医師からの提案として、尿道カテーテルを入れたまま自宅で数日安静にし、十分な療養期間を置いて、再度入院することになりました。
カテーテルを入れた状態で日常生活を送るというのが想像できなか ったのですが、割とあることのようですね。


2重にオムツを履き、1枚目のオムツにはこういう風に穴を開けま す。

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ハサミで穴を開けます

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穴の周囲をテープで養生します

開けた穴からカテーテルの管を出して、 2枚目のオムツで、カテーテルから出る尿を受けると。(1枚目はウンチを受ける)


娘は、パンパンだった尿が抜けた後は、とても元気になっていましたが、やはりいつも通りとはいかず、カテーテルが気持ち悪いのか痛いのか、つい走ったり跳ねたりしては、痛いと騒いで病院へ逆戻り。

帰宅したとはいえ、なかなか大変な数日を過ごしました。


手術は4歳以降をおすすめする理由

 

冒頭に、手術時期が決められるなら、4歳頃以降が良いのではと書きました。
これは、上記のような出来事を経験し、手術を受ける本人との正確なコミュニケーションの重要性を痛感したからです。


・術前の心構え

→ここを治すために、こういう手術を受けるよ。何日でこうなって、いつ頃完治するよ。などの説明ができ、ある程度理解できる。

・術後のお願い

→痛くても頑張っておしっこを出さないと、退院できないんだよ。などのお願いが通じる。
・不測の事態への対応

→急変時などに、どれくらい痛い、どこが痛いなど、状態をある程度正確に言葉にできる。

 

こういったシーン別のコミュニケーションは、最低でも4歳にはなっていないと難しいのではと思います。(4歳でも早いですが)

 

特に3点目の、今の状態を言葉にできるかどうかは重要です。

 

娘は今回、術後の膀胱の痛みも「痛い」。カテーテルを抜いた際に、おしっこを出す痛みも「痛い」。腹膜炎になった後の激痛も「痛い」。

さらに痛み以外の、カテーテルの違和感や肌 荒れによるかゆみもすべて「いたい」としか言えませんでした。

これだと、オオカミ少年ではないですが、なんでも痛いとなるため、本当にまずい状況でも半分疑われることに。

「痛みの記憶が呼びさまされて泣いているのでは?」「かゆ みが不快で泣いているのでは?」など、親でもその状態を正確に知ることは難しいのです。

 

うちは、投薬を続けさえすれば、手術を先延ばしにすることもでき ました。


あえて急いでやったのは理由があり、ひとつは「抗生剤を毎日飲ませることのリスクを考えた結果」。(与薬忘れ、災害時など与薬困 難な状況への対応、抗生剤自体のネガティブな影響への不安)

もうひとつは、「2歳頃なら幼いため、あまり嫌な記憶を後々に残 さずに済むのでは」と思ったことでした。

 

これも、間違いではないと思います。

 

ある看護師さんは、5歳以降、腹筋ができてきたころに手術を受けると、切った部分の回復まで少し時間がかかり、痛みも強い傾向にあるので、2歳ぐらいまでのほうが本人にとって良かったと思います、とも言っていました。

 

そもそもですが、手術をいつ受けるか、タイミングを選択できること自体、そうそう無いものかと思います。

 

ですが、もし選べるなら。

 

やはり意思疎通がある程度ちゃんとできる頃まで、待つのがいいです。

 

逆に言うと、選択の余地なく、2、3歳以下で手術を受けるならば。

 

何かあっても言葉で訴えられないリスクを意識し、対応が後手に回らないよう、念には念を入れて慎重に観察してあげる必要があると思います。

 

病院を、医師を盲信してはいけません。

 

はじめての腎シンチグラフィ検査【膀胱尿管逆流症治療記④】

うちの娘には、泌尿器系の異常がいくつかあります。

先日、そのうちの1つである、腎臓の異常を調べる検査を受けに行ってき ました。

 

腎シンチグラフィ検査とは

 

娘はすでに、エコー検査により、「片方の腎臓が明らかに小さい」という異常が発見されていました。
この腎臓の異常について、詳細を調べるために行うのが、腎シンチグラフィ検査になります。
ごく微量の放射線を出す薬を注射し、一定時間経って腎臓に集まっ た放射線を、専用のカメラで撮影します。
腎臓の位置、形、大きさや機能がわかるということでした。


起きたまま検査?眠らせて検査?

 

この検査を受けるにあたり、主治医の指示と、検査サイドの指示が違う点があり、少々困惑しました。

子どもを起こしたまま検査を受けさせるか、薬で眠らせて受けさせ るかという点です。


主治医からは、起こしたまま、DVDでも見せていれば終わります、という説明。

あまりに簡単にいうので、よほどリラックスして受けられるのかなと思っていました。


しかし検査部門からは、眠らせて検査するのでよろしくね、という説明。

どっちでしょうと改めて泌尿器科側のスタッフさんに聞くと、「眠らせませんよ~」とのこと。

うむ、やはりそうかとその時は納得して、検査当日に検査センター (同じ病院の別棟にある)へ行き、まずは薬の注射をしました。

やはりというか、検査室の雰囲気と注射とに子どもは号泣。

そして検査担当の医師より「3時間後は眠っている状態なので、怖くないですよ~」と
いったコメントが。

 

ん?どっちやねん。

 

結局、検査サイド、泌尿器科、私たちで改めて相談した結果、最終的には眠らせずに受けてみることになりました。

 

一般的にはどうするものかはわかりませんが、検査サイドが言うには、5、6歳ぐらいにならないと、起きた状態の検査は難しいのではとのこと。

娘はまだ2 歳。私も検査前までは同感でした。


だって、こんな状態ですよ?これで動かずに30分近くいられるとはとても思えず。

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日経Goodayさんサイトより引用させていただきました

 

この機材を見たとき、以前に自分が受けたMR I検査を思い出しました。

MRIほど閉鎖空間ではないですが、 2歳児にとってはかなりのストレスだと思います。

 

ですが結果としては、見事動かず・泣かず、いい子で検査を受けて くれました。

大好きなアンパンマンDVDと、両親&検査技師さんの必死の笑顔が功を奏したようです。(技師様ありがとう)

 

2歳児ともなると、眠らせるにもたくさんの薬が必要となり、その分リスクが高くなるそうです。

主治医はあまりそういう薬を使いたくない方のようで、まぁそれはこちらもそうですし、無理に眠らせず、言うことを聞いておいて良かったと思いました。

でももう一度同じようにできるかと問われると、自信ありませんね 。たまたまその時はうまくいっただけ、ラッキーだったと思います。

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今日も包帯ぐるぐる

 

先天的な異常と判明

 

検査結果を聞くのは後日になります。娘はたまたま、翌日から膀胱尿管逆流症の治療のため同病院へ入院しましたので、その入院中に、撮影画像とともに説明をしてもらいました。

画像では、素人目にもあきらかに、右側の腎臓が小さいのがわかりました。

なお、腎臓の状態から診て、生まれつきそうだった可能性が高いということでした。

 

別の記事で買いていますが、娘は0歳のときから、尿路感染症やそれと疑わしい高熱に何度も悩まされました。

1歳のときの入院では、40度前後の熱が10日以上続いたことも 。
そういった複数回の高熱時に、腎臓が痛めつけられて小さくなってしまった可能性もあったため、実際のところどうなのか、 ずっと気になっていました。
今回の検査で、おそらくは先天的なものということがわかり、少し安堵した自分がいます。
先天的・後天的どちらであっても、異常であることに変わりはなく、先天的で良かったと思うのは親の気休めです。

ですが、高熱でさんざん苦しい思いをさせた上に、修復不可能な傷を腎臓に負わせたのではと、やり場のない怒りを感じていたため、そうではないということなら、まだ少し心が軽くなるような気がしました。

 

とはいえ、腎臓にこういった異常が見られる子は、膀胱尿管逆流症にもなりやすい傾向があるらしく(娘がまさにそう)、生まれながらにそういったハンデを背負わせてしまったことに変わりはありません。
もっと健康な状態で産んであげられなかったことは、やはり娘に対し申し訳ないと日々思います。

 

ともあれ、現段階の先生の見解としては、おそらく将来、腎不全になることはないだろうとのこと。

 

これから15歳になるまで、定期的に診察を受けなければいけませ んが、さしあたって日常生活に支障のある状態ではないようで、そ こは安心しました。

ちなみに、画像の片方の腎臓がかなり小さいのはそうなのですが、逆にもう片方は普通よりも大きいそうです。片方の不全を補うように発達するんだそう。よくできてますねぇ。。

 

この結果を聞いた翌日に、膀胱尿管逆流症の手術を受けました。
手術自体は難しいものではなく、成功率も95%を超えているとい うことでしたが、現実はそうすんなりとはいかないのでした・・・

【膀胱尿管逆流症治療記 番外編】自作紙芝居で心の準備を 

娘は、膀胱尿管逆流症を患っており、先日手術を受けました。

今回は治療記の番外編として、2歳児に心の準備をしてもらうために、うちでやったことを書きたいと思います。

 

本人の理解が大切とは言うが・・・

 

娘が手術を受けたのは2歳でした。まだまだ十分な意思疎通ができる歳ではなく、大学病院の診察時も、医師の話が理解できているとは思えない様子。

真剣に聞いている両親をよそに、診察室で動き回ってはしゃいでいます。

ですが医師の言葉によると、手術を受けさせるにあたり、子ども相手であっても、事前によく説明しておくことが重要ということ。だまし討ちのようにするのではなく、まだよくはわからないかもしれないが、 「先生に悪いところを治してもらうんだよ」ということを説明しておくことが大事なんだそうです。

なるほどと納得はしたものの、どうやって説明するのか・・?

ごく簡単なことでも、なかなか理解しあうことが難しい「魔の二歳児」に 、こんなディープで繊細で重要なことをわかってもらうには・・?と検討した結果、「紙芝居を作る」ことを思いつきました。

 

『おなかのバイキンをやっつけろ!』

 

作成した紙芝居です↓

 

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こうしてアップしたものを改めて見ると、素人の手作り感満載でお恥ずかしいです…

とりあえず絵の美しさやお話の完成度は二の次で、「なるべくウソがなく、シンプルで、かつ読み物として楽しめるものに」なるよう心がけました。←いいわけ

紙芝居を思いついた時点で、手術まで1ヵ月を切っており、日中仕事もしていて時間が限られていましたので、正直やっつけ仕事でしたが(制作時間7~8時間ぐらい)、アンパンマンの登場が功を奏したか、娘は割と気に入ってくれました。

紙芝居が出来てからは、毎晩のようにこれを読み聞かせて、娘に心の準備をしてもらうよう心がけました。

 

効果のほどは?

 

世界で1つだけの、娘の物語。作った親は自己満足に浸りましたが、肝心の効果はどうだったのか。

 

いやいや、結構効果ありだったと思います。(手前味噌)

 

なにぶん2歳児なので、本人に感想を聞くこともできません、なんとなくそう思うだけです。

ですが、数日読み聞かせを続けていると、日常のなかで「少しお腹がイタイけど、それはバイキンが居なくなった証拠です」など、作中に出てくるセリフを口にするようになりました。

手術後の回復期に、つらい場面も色々とありましたが、「バイキンはもういないからね、あと少しだからね!」と励ますと、「うん」 と理解しているような様子も見られました。

おそらくですが、言葉だけで説明するよりは、効果があったのかなと思います。

これから小さいお子さんが、入院や手術を予定されている場合は、 こういった視覚に訴えるツールを検討するのもいいかもしれません 。


うちの子は、術後の経過があまり良くなく、当初想定より長い期間苦しい思いをしているのですが、だからこそなおさら、自分に何が起こっているのかをうっすらとでも理解していることがとても重要だったように思います。

医師が言っていた通り、「いつもの診察の延長だと思ってたのに、目がさめたら、痛くてつらくて大変なことになってた!」という状態だと、本人の苦しさ、つらさは増していたように思います。

 絵を描くのが苦手な方や、その時間の無い方もおられると思いますが、市販の絵本で近いものを探すのもいいですし、メルカリやminneなどで、オーダー絵本の作成を依頼することもできるようなので、そういうサービスを利用されるのもいいかもしれません。

 

手術前検査あれこれ【膀胱尿管逆流症治療記③】

我が家の2歳の娘は、腎臓などに異常があり、現在は膀胱尿管逆流症の手術を控えています(2019年2月時点)。先日、手術前の検査を受けに、病院へ行ってきました。


検査内容は以下の通りです。

血液検査
尿検査
心電図
レントゲン
麻酔科診察

 

血液や尿はいつも通りですが、心電図・レントゲンなど、普段あまり経験していない検査も多く、また担当医の問診は例によってかな りの待ち時間を要したため(3時間待ちぐらい?)、ヘトヘトになりました。子どもはとっても元気だったのでそれは救いでしたが。

 

麻酔科の術前診察ってどんなの?

 

娘は手術を受けさせるのが初めて、私も緊急帝王切開時の部分麻酔しか経験がなかったので、麻酔科の診察とは果たしてどんなものか と思っていましたが、特に記憶には残らないものでした。

血液検査などの、診察前に行う検査結果が問題なければ、あとは手術前と当日の注意事項などをポイントだけ説明してくれているという感じ。娘本人の体を診るわけでもなく、話の内容は、渡してくれた冊子にあるようなことばかりでした。

おそらくですが、患者から質問がなければ、たいていこんな感じでささっと流して終わりなんだと思います。うちの場合、例によって、娘が騒いで会話を邪魔してくるため、落ち着いて質問などする余裕がほとんどありません。

よって、「当日までに風邪ひかないで、元気に会いましょうねー」 という会話をしただけで終わった印象でした。

 

抜き打ち?で手術の詳細説明が。

 

麻酔科の診察はさらっと終わりましたが、むしろ、その後の主治医による診察では、想定していた以上に重要な内容が多く話されて、 不意打ち感があり焦りました。
事前にもらっていた入院と手術の説明用紙に、入院後に手術の説明があるという記載があるのをみていたので、そのつもりで、 この日は特に質問なども準備しておらず。
ボイスレコーダーを使っていたので、後からじっくり聞き直すこと で、ある程度は内容を消化できましたが、それも無ければかなり困るところでした、改めて買っておいてよかった。。

 

説明内容は、今回の手術内容の詳細(術式の詳しいところまで)、 術前・中・後の経過説明や注意事項、将来にわたっての影響有無な どでした。

紙に書いたものを渡され、さらに図も書いて説明してくれました が、さらに後からレコーダーで複数回聞いても、手術でどこを切ってどこにつなげて、そのことでどう良くなるのか、結局わかりませんでした。

 

この時に限りませんが、先生は「当然ですが○○」「当たりまえですが△△」が口ぐせで、いつもさらさらと説明してくれるので、 アホな私たちにはなんのこっちゃ全然わからないことも多々あります。

本当にその説明により理解可能と思って話されているのか、別にわからんでよろしいと思って流されているのかは不明ですが、どうせ 時間を取るなら、もっとアホにもわかるよう工夫してもらえるととても助かるなぁと時々思います。

 

説明の途中から子どもが飽きてきて、アンパンマンバイキンマン !と騒ぐなか、夫婦とも話に集中しづらく、質問はありますか? と再三聞いてくれましたが、質問だらけで逆にまとまらない。
いつものパターンですが、また後でゆっくり考えようという雰囲気で、診察は終わりました。

 

手術後加筆)

また別の記事で書きますが、手術後の娘に、予定外の事態が起こりました。これは、手術リスクの1つとして上記説明時に触れられていたことでして、しかし説明されているときは正直、流して聞いていた部分でした。先生も軽く触れただけでした。
説明時にもっとじっくり聞けていれば、その事態が防げたかという と「否」ですが、今何が起こっているのかなど、 もう少し私たちも理解できたかもしれない。
先生は、説明の場にもなるべく娘本人を同席させたほうが(本人の気持ちの準備として)望ましいと言う意見をお持ちなので、それに 従いなるべく、常に同席させていました。

ですが、やはり重要な内容は、イヤイヤ期全開の二歳児を同席させず、できればじっくり大人だけで聞いておきたかったですね。

しかし手術前に毎度そうしていると、子どもが主治医に対し馴染み が薄くなり、いざ手術の際に子どもの心理的にあまりよろしくない のも事実だと感じますし。

とかく小さい子の手術は、準備段階も含め本当に難しいです。

 

ともあれ、これであとは、入院・手術を待つばかり。


…と思いきや、「腎臓の検査を忘れていました 」ということで…もう手術まで日が無く、入院前日に「腎シンチ」 検査をすることになります。

その日は入院等の準備日として予定していたのですが…仕方ない。


次は腎臓の検査の記事を書きます。

 

【夫婦別姓賛成】好きな姓を名乗らせろ!

結婚して数年経ち、日々家事育児と仕事に追われて、パタパタとしています。

ささいなことは日常のあわただしさにまぎれてしまいますが、唯一今も、思い出すたび、当時味わった嫌な気分が蘇ることがあります。

結婚して、姓が変わったことです。

正確には、姓をどちらかのものに統一しなければならないという法律と、当たり前のように夫側に統一し、それによる妻側の面倒は仕方なしとする文化に対してです 。

 

改姓の経緯

 

結婚する際、私は夫側の姓に変更することにしました。正確には、どちらの姓にするのかの議論をすることなく、当然のように夫の姓にしました。

 

私は一人っ子で、うちの父は長男として一応家を継いでいたため、 実家は婿養子を望んでいたようでした。

私自身は、家を継ぐと言っても家業があるわけでもなく、「婿養子 」に限定するとなかなか相手が居ないこともあり、養子になってく れる人を選んでいたわけではありません。

それでも一度だけ、日常会話の中で軽く、「あなたのほうが名字を変えるのは嫌だよね?」と聞いたことはありました。夫からは「 うん、そうやなぁ」と返事がありました。

事前に深い話をしていたわけでもないですし、夫のほうも重く受け止めて答えた訳でもないと思います(後にはこのやり取り自体忘れていましたし)。

ですが、後から思えば、このとき私は、自分の考えをちゃんと整理し、腰を据えて夫と話し合ってみるべきだったなと思います。結果は同じでも、夫婦で考えて出す結論は納得感が違うので。

 

父方の祖母は、小さい頃、母親代わりに私を育ててくれた時期もあり、ずっと私の結婚を待ち望んでいましたので、結婚の知らせを大変喜んでくれました。ですが、父から婿養子ではないと聞いて、がっかりして泣いていたようでした。

当時はそれを聞いても、面倒なことを言うなぁと思うだけでした。気持ちはわからないでもなかったけれど、私は実際、結婚前に夫とあまりややこしい話をして、夫に、面倒な実家だなと思われると嫌だなとか思っていた気がします。

波風を立てないよう、私は年老いた祖母のことは無視しました。いまではそのことを少し後悔していますが、もう亡くなった祖母に対し、今さらどうすることもできません。

 

ともあれ、日本人のほとんどがそうするように、うちも夫の名字を採用することで決まりました。

 

まさかの旧姓使用不可

 

結婚することが決まってから入籍までは1年程度の期間がありましたが、親戚へは入籍の前月、職場へは、入籍する月に報告しました 。
遅いでしょうか?職場の当時の上司からは、急な報告だなとかなり驚かれてしまったのですが、自分としては報告しなくてもいいぐら いに思っていましたので、何とも思いませんでした。

結婚式も披露宴もするつもりなく、すでに一緒に住んでいたため住環境も変わらず、さらに職場では旧姓をそのまま使用するつもりでしたので、色んな意味で早く報告する必要性を感じませんでした。

自分があまり、職場でプライベートな話をすることが好きではないということもあります。 仕事とプライベートは切り離していたいと常々思っています。

 

ですが、落とし穴がありました。旧姓の使用が認められなかったの です。

 

うちの会社は従業員200人規模の中小企業であり、色んな面で古い文化もたくさん残っていますが、まさかこのご時世に旧姓使用ができない(というか旧姓を使うという文化がない)とは想像もしていませんでした。

当時の上司から、「戸籍と違う名前を名乗ることはコンプライアン スに違反しており、零細企業ならともかく、うちぐらいの規模の会 社でそんなことは認められない」と言われたことは、 おそらくこれから先も忘れません。

逆や逆!規模が大きくなるほど、アンタのような古い人間おれへんわ!と心の中で思いましたが、少なくともうちの会社においてはこ ういう意見も一定数あったようで、とてもガッカリしました。

とともに、自分が今まで30年以上慣れ親しんだ大切な姓を名乗ることが、ある日を境に経歴詐称になるかのように言われたことは、 想像以上にショックなことでした。

 

結婚しないことも考えた

 

コンプライアンス違反とまで言われ、逆に意地になった私は、絶対職場では旧姓しか使わないと決めて、ローカルルールで今も旧姓を使い続けています。

会社から正式に旧姓を認められているわけではなく、例えば社員証は夫の姓ですし、グループウェアで検索して出てくる社員情報では戸籍上の姓になっており、つまり会社が管理するデータベース上は全て戸籍上の姓で す。

ですが、本来、姓に紐づいたメールアドレスに変更されるはずのアドレスは変更しないよう、直接システム担当の方にかけあってそのまま残してもらっています。

名刺も旧姓のままで作れるように個人で調整し、少なくとも対外的には旧姓のままで見えている状態です。

周りからは、社内システム上で見える姓と本人が名乗る姓が違うこ とで、どっちなのか改めて確認されることも多く、あるいは特に確認なく 戸籍上の姓で呼ばれることも多く(名札がそうなのだから当たり前)、そのたびに小さなイライラを今も感じながら仕事をしています。

イライラするなら、意地を張らなくてもいいと思われるかもしれま せんが、旧姓を使いたい理由は(意地以外にも) ちゃんとあります。

 

私は営業をしているので、多くのお客様、パートナー様とのお付き 合いがあります。それらのすべてに、姓の変更・ アドレスの変更の連絡をし、お相手にも変更の手間をかけさせる必要性を感じません。仕事上のお付き合いしかないお相手にとって、私の結婚の報告などどうでもいいことです。万一お祝いなど気を遣わせたら本当に申し訳ない。

あと、こんなこというのはなんですが、仮に離婚して姓が戻った場合も、同様に連絡するハメになるわけです。結婚ならまだしも離婚情報までばらまかないといけないなんて苦痛以外の何者でもない。

総務部門では給与関連など、通帳や銀行口座名とのリンクが必要な処理があり、そちらで戸籍上の名前を把握する必要があることは理 解しています。

よってそちらでは夫の姓で管理してもらえばいいと思っており、それ以外のシーンでは、今まで通りの管理をしてもらうと、そのこと がそれほど大変だとは思えません。

なおかつ、顧客先など他社を見ても、結婚後の旧姓使用はスタンダードになってきており、うちの会社の状況のほうが昨今のスタン ダードから外れていると考えています。

つまりは、会社が「そう決めればそうなる」ものを「決めようとしていない」だけというのが実情であり、決まっていないから認めら れないと言われても納得するわけにはいきません。

 

とまぁこんなことを何度もやり取りし、結局本人と会社のどちらも折り合わないまま今に至るわけですが、自分の足元ですらこんな状況なのに、国家レベルの(夫婦別姓に関する)法改正検討が進むわけはないなと実感しますよね。。
入籍を控えた、本来は楽しいはずの時期に、こういった不毛なやり取りが重なり、本気で結婚を辞めることも考えました。

辞めるといっても、夫と一緒にはなるつもりでした。考えたのは、 いわゆる「事実婚」を選択するということです。
実際に、別姓が認められないため、事実婚を選択する夫婦はいらっしゃるようです。

 

事実婚の壁

 

会社での不毛なやり取りに疲れ、また姓が変わることによる役所関連の手続きや、銀行、運転免許、ローンの契約、 携帯もそうメルマガなどもそう、あれもこれもそれもどれもぜーんぶ名義変更の手続きをさせられることなど、すべてが嫌になり、籍を入れないことも考えました。

 

ですが、2つの理由でそれも断念しました。

 

1つは事実婚であることで被る法的な不利益。もう1つは実家の母親の反対でした。

 

法的な不利益とは、例えば事実婚の夫婦は、法的には相続関係が認められないこと(遺言による相続は可能だが相続税が課税される) 、子どもが生まれても法的には非嫡出子として扱われること(認知が必要)、配偶者控除などの法的な控除が受けられないことなど様々です。

実際にはもっとたくさんの面倒が降りかかります。例えばですが、 子どもが生まれて以降、今までたくさんの手続きをしてきました。その全てが、父親の扶養する家族という前提で、父親に紐づいた手続きであることが前提になっていると感じます。

もちろん、夫婦が事実婚であることを踏まえた個別の手続きは可能だと思いますが、一つ一つがかなり面倒なやり取りになることが想像できます。

事実婚の場合は子どもは母親の籍に入るため、書類上はシングルマザーのようになると思われますが、実際は扶養する父親が居るため、姓の違う父親の存在を都度説明し 、お役所の指示に従いイレギュラーな処理をしなければいけません 。現行規則では対応しきれないものも多々出てくるでしょう。

法的には母親と子どもの二人家族に見えても、実態は違うので 、ひとり親世帯に支払われる手当関係はもちろんもらえません。メリットは何もなく、ただ面倒なだけ。

 

もう一つ、母親の反対ということですが、つまり社会的な体面が良 くないということです。

私自身にはその感覚は無いのですが、母の世代にとって、法的な手続きがされていないということは、「籍を入れてもらえていない」という見方になるそうです。
「夫の籍に入れてもらえる」ことが誇らしいことという価値観で、 どうもピンときませんが、うちの母に限った意見ではないようです 。

そもそもですが、「籍を入れる」「入籍」という言葉自体、実態と違っていますよね。
夫婦は婚姻届を出すことで、新たな戸籍を作り、そこに二人で登録されます。決して「夫(あるいは妻)の籍に入れてもらう」 のではなく、夫婦ともに今までの戸籍から独立し、新たに出発するのです。

入籍で はなく「創籍」です。

 

…という論理は屁理屈であり、まだまだ今の日本では、夫の戸籍に入るんだ、それで初めて結婚したことになるんだという価値観が根強く、母からもぜひ籍だけは入れてくれと懇願されました。

 

このように、法的な面倒事、不利益を甘んじて受ける覚悟を持ち、 また母の切なる願いも無視した上で、事実婚を選択することは結局できませんでした。

「選択的夫婦別姓」が認められていれば、すべてが解決するのにと思いながら、婚姻届を出したものでした。

 

何で反対なん?

 

選択的夫婦別姓制度は、すでに議論され始めてからかなりの時間が経っていますが、導入議論が進んでいないという現実があります。

反対意見が根強いということだと思います。

が。

なぜ反対なのか本当に理解に苦しみます。

別姓にすると家族の絆が薄れる とか。子どもにとって好ましくない とか。

反対意見のすべてに対し、私は鼻で笑い、時には軽蔑すらしていますが、かといって否定はしません。人には色んな考え方があります から。

反対の人はそれを貫けばいい。同姓にすればいいのです。

そう、「選択的」なのだから、個人が選べばいいのです。反対する人にまで同姓を強制するような法改正ではありません。

なのに、なんで法改正そのものに反対なん?

これは本当にわからないのですが、わからんなりに考えたいちばんの理由は、「反対意見アレルギー」なのかなと。

賛成と反対の割合は、70代以降で反対意見のほうが多数を占めるようです。それより若い年代は、賛成のほうが多勢です。

70代といえばまさにうちの親の世代です。(うちの母は法改正に反対ではないようですが)

主にこの世代の方にとって、今まで当たり前と信じてきたことが否定され、相容れない意見が世の中にまかり通る状態は耐え難いのかなと推測します。

身体に入った異物を外に排出しようとする免疫機能のごとく、相容れない意見を排除したい気持ちが抑えられない、アレルギー反応のようなものかと。
おそらくこの方たちにとって夫婦別姓が実現することは、それまで保たれていた秩序(=幻想)や、唯一理想とする家族の形( =実は理想形の1つでしかない)が壊されていくという危機感を感じるほどに、許容しがたいことなのかもしれません。


多様性を受け入れるのは、歳をとるほど簡単ではなくなるのかもしれず、自分も例外ではないはずなので、常に警戒しておきたいとこ ろです。

 

自分の姓を残したいという気持ち

 

私が姓を変えたくなかった理由はすでに書いた通り、
・旧姓を残したかった
・職場の調整を含めて、手続きが煩雑で嫌だった
・夫側の姓になることが当然のような風潮に疑問があった

こういった理由です。

なかでも、「旧姓を残したかった」という感覚は、旧姓を失うまで考えたことがなかった感情でした。

私の旧姓は珍しい部類のもので、全国に約20~30人程度しかい ません、だからといって何か良いことなど特になく、むしろ電話などではしょっちゅう聞き返されますし、ハンコも既製品では売っていないため、すぐに欲しいときには苦労してきました。

むしろ佐藤さんとか田中さんとか、聞き取りやすく100均でハンコが見つかる姓のほうがいいとすら思っていました。

そしていざ、30も半ばになって結婚が決まり、望み通り夫となる人の姓は珍しくないシンプルなもの。その姓になることに抵抗はな いはずでした。

でもなぜか急に、自分の姓を捨てることがとてもさびしいという感情が芽生えたのです。

私はひとりっこですし、親戚にも男の子どもがいません。そのままだと旧姓の名字は父の代で終わりです。

父の祖父母(私の曽祖父母)の代でも、家を継ぐ人が居なくなったらしく、苦肉の策で、私の祖父母は両方とも養子として、それぞれ別の戸籍から迎えられています。

そうまでしてなんとか父まではつないだものの、それも終わりなのかなと思うと、少なくとも父と祖母(祖父はすでに他界)はとても残念だったことと思います。

それも時代の流れと、最後は受け入れてくれていましたが、意外にも私本人に抵抗感が出てくると。

わからないものです。

 

私が夫婦別姓を認めてほしい理由は、今のとなっては、旧姓への愛着が芽生えたことが一番かもしれません。先祖代々の、家系みたいなものを意識しはじめたことは明白です。

夫婦別姓は新しい考え方ですが、根本では自分の中の古い価値観がそれを求めていると。

自分でも矛盾するように感じますが、事実だから仕方ないです 。

 

多様性を受け入れる社会に

 

夫婦別姓もそう。事実婚もそう。結婚する気はないが子どもは欲しいという生き方を選ぶ人生もありますし、逆に夫婦だけの人生もあります。同性同士の結婚もある。

何を選んでも、他人から水を差されることなく、どんな不利益を被ることもない、 寛容な社会になってほしいと心から思います。

そんな世の中にしていくためにも、信じたことは声高に主張し続けたいと思っています。

私の娘の時代がよりよくなるために。