うちの娘には、泌尿器系の異常がいくつかあります。
先日、そのうちの1つである、腎臓の異常を調べる検査を受けに行ってき ました。
腎シンチグラフィ検査とは
娘はすでに、エコー検査により、「片方の腎臓が明らかに小さい」という異常が発見されていました。
この腎臓の異常について、詳細を調べるために行うのが、腎シンチグラフィ検査になります。
ごく微量の放射線を出す薬を注射し、一定時間経って腎臓に集まっ た放射線を、専用のカメラで撮影します。
腎臓の位置、形、大きさや機能がわかるということでした。
起きたまま検査?眠らせて検査?
この検査を受けるにあたり、主治医の指示と、検査サイドの指示が違う点があり、少々困惑しました。
子どもを起こしたまま検査を受けさせるか、薬で眠らせて受けさせ るかという点です。
主治医からは、起こしたまま、DVDでも見せていれば終わります、という説明。
あまりに簡単にいうので、よほどリラックスして受けられるのかなと思っていました。
しかし検査部門からは、眠らせて検査するのでよろしくね、という説明。
どっちでしょうと改めて泌尿器科側のスタッフさんに聞くと、「眠らせませんよ~」とのこと。
うむ、やはりそうかとその時は納得して、検査当日に検査センター (同じ病院の別棟にある)へ行き、まずは薬の注射をしました。
やはりというか、検査室の雰囲気と注射とに子どもは号泣。
そして検査担当の医師より「3時間後は眠っている状態なので、怖くないですよ~」と
いったコメントが。
ん?どっちやねん。
結局、検査サイド、泌尿器科、私たちで改めて相談した結果、最終的には眠らせずに受けてみることになりました。
一般的にはどうするものかはわかりませんが、検査サイドが言うには、5、6歳ぐらいにならないと、起きた状態の検査は難しいのではとのこと。
娘はまだ2 歳。私も検査前までは同感でした。
だって、こんな状態ですよ?これで動かずに30分近くいられるとはとても思えず。
この機材を見たとき、以前に自分が受けたMR I検査を思い出しました。
MRIほど閉鎖空間ではないですが、 2歳児にとってはかなりのストレスだと思います。
ですが結果としては、見事動かず・泣かず、いい子で検査を受けて くれました。
大好きなアンパンマンDVDと、両親&検査技師さんの必死の笑顔が功を奏したようです。(技師様ありがとう)
2歳児ともなると、眠らせるにもたくさんの薬が必要となり、その分リスクが高くなるそうです。
主治医はあまりそういう薬を使いたくない方のようで、まぁそれはこちらもそうですし、無理に眠らせず、言うことを聞いておいて良かったと思いました。
でももう一度同じようにできるかと問われると、自信ありませんね 。たまたまその時はうまくいっただけ、ラッキーだったと思います。
先天的な異常と判明
検査結果を聞くのは後日になります。娘はたまたま、翌日から膀胱尿管逆流症の治療のため同病院へ入院しましたので、その入院中に、撮影画像とともに説明をしてもらいました。
画像では、素人目にもあきらかに、右側の腎臓が小さいのがわかりました。
なお、腎臓の状態から診て、生まれつきそうだった可能性が高いということでした。
別の記事で買いていますが、娘は0歳のときから、尿路感染症やそれと疑わしい高熱に何度も悩まされました。
1歳のときの入院では、40度前後の熱が10日以上続いたことも 。
そういった複数回の高熱時に、腎臓が痛めつけられて小さくなってしまった可能性もあったため、実際のところどうなのか、 ずっと気になっていました。
今回の検査で、おそらくは先天的なものということがわかり、少し安堵した自分がいます。
先天的・後天的どちらであっても、異常であることに変わりはなく、先天的で良かったと思うのは親の気休めです。
ですが、高熱でさんざん苦しい思いをさせた上に、修復不可能な傷を腎臓に負わせたのではと、やり場のない怒りを感じていたため、そうではないということなら、まだ少し心が軽くなるような気がしました。
とはいえ、腎臓にこういった異常が見られる子は、膀胱尿管逆流症にもなりやすい傾向があるらしく(娘がまさにそう)、生まれながらにそういったハンデを背負わせてしまったことに変わりはありません。
もっと健康な状態で産んであげられなかったことは、やはり娘に対し申し訳ないと日々思います。
ともあれ、現段階の先生の見解としては、おそらく将来、腎不全になることはないだろうとのこと。
これから15歳になるまで、定期的に診察を受けなければいけませ んが、さしあたって日常生活に支障のある状態ではないようで、そ こは安心しました。
ちなみに、画像の片方の腎臓がかなり小さいのはそうなのですが、逆にもう片方は普通よりも大きいそうです。片方の不全を補うように発達するんだそう。よくできてますねぇ。。
この結果を聞いた翌日に、膀胱尿管逆流症の手術を受けました。
手術自体は難しいものではなく、成功率も95%を超えているとい うことでしたが、現実はそうすんなりとはいかないのでした・・・