ひじきまめ通信

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【BROMPTONあれこれ】バッグ、ハンドル

私は、自転車通勤用にBROMPTON(P6L)を購入し、腰を痛めてしまって4か月後に手放すまで、通勤用・街乗り用として乗っていました。

 

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その時に感じたことについて、いくつか書きたいと思います。

 

BROMPTONは荷物を乗せやすいかどうか

 

結論から言いますと、乗せやすい自転車だと思います。ただ、あくまで、「折りたたみ自転車としては」ということです。

以下に詳しく書きます。

 

私は、BROMPTONを平日に通勤で使い、週末には近所の買い物用に使っていました。

どちらの場合でも、スポーツバイクでサイクリングするのとは違い、前カゴなど荷物を入れられるスペースがあることは重要です。

 

BROMPTONは、折りたたみ機能やデザインを犠牲にすることなく、荷物を乗せられるよう工夫されていました。フレームについているパーツに、専用のバッグを取り付ける方式にしたことで、折りたたむ際にはワンタッチでバッグを外せるため、邪魔になりません。

目的地に着いて自転車を降りるとき、バッグを外して、そのままカバンとして使用することができます。

うちはこういうのを使っていました。

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BASKET BAG

平日は、このバッグがそのまま私の通勤カバンとなりました。

 

数種類あるバッグの中で、私がこのバスケットバッグを選んだ理由は、昔ながらの自転車用前カゴにイメージが似ていて、使いやすいかなと思ったからです。

こちらの、公式サイトにある画像のほうが、伝わりやすいかもしれません。

(BROMPTON JUNCTION オフィシャルサイトより画像をお借りしました)

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横から見た写真

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上から見た写真

しかし実際には、私が買ったバスケットタイプより、むしろしっかりカバンになっているこういうもののほうが、より使いやすいように思いました。↓↓

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S-BAG

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S-BAG(別バージョン)


例えばこのS-BAGだと、レインカバーが付属して、急な雨にも対応できます。 

またデザイン的に、バスケットバッグよりもさら普通のカバンに近いため、自転車を離れた後に手提げカバンとして使うときに、より使いやすいような気がします。(ポケットがたくさんあるとか、仕切りがあるとかそういう面で)

 

私の場合は、色んなカバンを試してみる前に売却してしまったため、あまり詳しい解説はできませんが、 再BROMPTONに乗ることがあれば、カバンは後者のタイプのものを買うと思います。

 

このように、他の折りたたみ自転車やスポーツバイクと比較すると、BROMPTONは荷物を乗せるシーンにもよく対応しています。

 

一方で、ママチャリと比較すると、BROMPTONのバッグがやや面倒に感じることもありました。

 

バッグがワンタッチで外せるということは、付けたままコンビニなどに入ると、大変不用心です。よって、少し自転車を離れる場合でも、必ずバッグごと外して持っていかないといけません。

いわゆる前カゴのように、ポンと荷物を放り込んで、少しの間ならそのまま置いておくというような使い方はできません。バッグに何も入っていなくても、常に取り外して持ち歩く必要があります。

 

取り外した後のバッグは、日常生活に馴染むようなデザインにはなっていますが、自転車に取り付けて使う性質上、背面を中心に、かなりしっかりしたワイヤーが入っています。

肩からバッグを提げていると、このワイヤーが身体にあたり、少々痛いと感じることがあり、またワイヤー分、重さもそれなりにありました。

さらに、自転車との連結はこういうパーツで行うのですが、この部分も、手持ちすると結構存在感があります。ニットなど着ていると、引っ掛かることがありました。↓

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バッグ底のほうに連結用パーツがあります

このように、当たり前ですが、どうしても普通のカバンとは使用感が違います。

 

あと容量についても、これはバッグの種類にもよりますが、私が使っていたバスケットバッグだと、それほどたくさんの荷物は入れられません。(例えばサイフ・スマホ・手帳など入れた上に、夕飯の買い物も乗せるというのは難しい)

ママチャリの前カゴって、想定される積載量を少々超えて無理することもできますよね。ワイヤーなどでくくれば結構カゴから飛び出しても乗せられる。

BROMPTONのバッグは、そういう柔軟さはありません。

 

これらの理由で、悪い評価を下すのは酷というもの、他の機能とのバランスを考えれば十分頑張っていると思います。

しかし、ママチャリと比べてしまうとどうしても・・・

 

最終的には、BROMPTONで何がしたいのかで良し悪しを判断するのが正しいと思います。

自転車を折りたたむ予定は無いし、特に長距離を走るわけでもなく、街中の買い物に行く程度であれば、間違いなくママチャリの積載能力の圧勝です。

 

BROMPTONのハンドル形状 Pハンドルを選んだ理由とその評価

 

BROMPTONのハンドルは、大きく3種類あります。

(BROMPTON オフィシャルショップブログより画像をお借りしました)

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代表的なMハンドル シティーライフを楽しむ方に

 

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Sハンドル スポーティな乗り心地を求める方に

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Pハンドル ツーリングで長い距離を乗りたい方に

私はこの中の、Pハンドルを選択しました。

公式のコンセプト通り、ロングライドでの使用にも向いていると思ったからです。
(通勤と街乗り以外にも、100キロぐらいまでのライドも視野に入れていた)

 

このPハンドルについて、夫の評価はイマイチ、私は満足でした。

 

夫がイマイチという理由は、「思ったよりも、Pハンドルの特性を生かす機会がない」ように感じたから。

 

Pハンドルは、ロードバイクのドロップハンドルを、2次元で実現したようなものです。よって、こんな感じで、色々持ち持ち替えて走ることを想定していました。

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いつもはこう

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下ハンでアグレッシブに

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気分を変えて横もアリ

しかし実際は、ブレーキ操作のできない下ハンを使うことは無かったですし、その他の部分に持ち変えることも一度もありませんでした。

もっと長距離を走れば違ってくるのかもしれませんが、せいぜい60キロ前後ぐらいまでなら、通常の握り方しかしませんでした。

これは必ずしもPハンドルの造りが悪いのではなく(下ハンでブレーキ操作ができないのはアレですが)、坂道や長距離を走ることが想定より少なかったという、当初想定していた利用シーンとのギャップのせいなのですが、私の場合は、Pハンドルの特徴を生かした使い方をしなかったのは事実です。

にもかかわらず、数種のハンドルのなかで、Pハンドルが最も重量があるのです。

一番軽いSタイプで129g、Pタイプで440gです。

輪行のために少しでも重量を抑えたいところに、300gの差は小さくない。

よって、軽量化を優先するなら、次はPハンドルじゃなくていいよね、という結論になりました。

(もちろん、ほんとにガッツリ長距離&坂道で使う!と決めているなら別です)

 

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マァ…ソウダケドサ…

…その通りなんですが…ただ、私は、別に街乗りメインでも、Pハンドルで満足していましたよ。

単純な理由でお恥ずかしいですが、かっこいいと思ったから。

このハンドルは珍しいので、かなり目を引きます。 信号待ちをしていて、「あの自転車カッコイー」と言ってもらえたことが何度かありましたが、やはり気分がいいものでした。

もちろん、ハンドルだけがかっこいいわけではなく、全体としていいのですが、これが他のタイプのハンドルだと、ここまでインパクトはないのではと思います。特に自転車に興味ない方でも、Pハンドルだけは目を引くようでした。

 

まぁ一番の利点がカッコイイことで、その結果少し重たくなるというのはどうかなとも思いますが、やはり私が選ぶなら、次に買うときも、同じPハンドルにするかもしれません。 

多少合理性に欠ける理由でも、自分が気に入ったなら、見た目重視も大いに結構ではと思います。

自己満足大事。


注)私のおすすめ、Pハンドルは、その後廃盤になったようです(泣)てことは、やはり人気なかったのか…

 

他にもメンテナンスなどについて、記事にしておりますので、よろしければご覧ください。

 

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通勤にBROMPTONを使ってみた感想

先にお断りしておきます。

私は、自転車通勤をしようと色々な自転車を検討し、最終的にBROMPTONを購入しましたが、購入から4か月で売却しました。

これからBROMPTONをお勧めする記事を書こうとしている本人が、すでに手放しているというのは誠に説得力に欠けますが、手放したのは、持病の腰痛が悪化して自転車通勤が不可能になったからであり、BROMPTON自体には問題ありません。

(腰痛の原因はBROMPTONにあったことは間違いないので、問題無しと言うのは乱暴ですが、おそらくこれは特殊な例のはず)

 

BROMPTONは、決して安くない金額の自転車ですが(本体だけで税込20万円超)、乗ってみて、それだけの価値はあると思いました。
BROMPTONオーナーとして、覚えているうちに、感じたことを記事にします。

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こちらが愛車のBROMPTON P6L

 

自転車通勤になぜBROMPTONを選んだか

日頃の運動不足をなんとかしようと、自転車通勤を始める決意をしたのが、2018年の2月でした。 (以前にも自転車通勤をしていたことがありましたが、引っ越しと妊娠出産で中断)

 

うちは、夫婦で自転車を趣味にしています。当時クロスバイクロードバイクも数台ありましたので、別にBROMPTONを買わなくても良さそうなものですが、わざわざBROMPTONを買ったのは、「折りたたみ性能」に期待したからでした。

そして、当然といえば当然ですが、BROMPTONの折りたたみやすさは一級品、狙い通り大変使える自転車でした。

 

ちなみになぜ折りたたみ機能が必要かというと、自転車通勤とはいえ、帰りは電車で帰る必要があったからです。

 

私は会社帰りに、娘を保育園に迎えにいかなければなりません(朝の送りは夫の役目)。

その際、子ども乗せ自転車でお迎えにいく必要があります。(歩くと40分以上かかるため)

これが、気軽に自転車通勤を再開できない理由でした。

なんとか、子どものお迎えと自転車通勤を両立できないかと考えた末、「帰路は輪行し、自宅最寄駅の駐輪場で、通勤用の自転車から子ども乗せ自転車に乗り換える」方法を考えました。

(駐輪場に停めておいた通勤用自転車は、夫が帰宅時に乗って帰る運用)

 

この方法を、限られた時間内で実現するには、

  • 片道1時間程度の通勤に耐える、ある程度の走行性

  • 復路はスムーズに輪行できること(輪行のためにバラす手間を最小限にできることと、無理なく輪行できる重量及び大きさであること)

  • 自宅最寄駅駐輪場での自転車展開がスムーズにできること(限られた駐輪場スペースで、少ない時間で組み立て可能なこと)

…まるでBROMPTONを買うことが前提にあって、こじつけに作ったような条件(笑)

こんなワガママに応えられる自転車が、BROMPTON以外にあるでしょうか??

これはもう買うしかないでしょう!←バカ

(所持していたロードやクロスでも、輪行は可能ですが、バラしたり組み立てたりに時間がかかり、スペースも必要で、かつ輪行状態にしたときの大きさも大きくなります。毎日のことなので、現実的ではないと判断。)

 

余談ですが。

自分で書いていて思いましたが、そうまでしてお金と手間をかけて、一時間の自転車通勤がしたいか?と思いますよね…

ええ、そうまでしても、一時間運動したかったのです!

2歳(当時)の子育てママは、そうでもしないと運動の機会などないのです…

 

BROMPTONで通勤してみた感想 良かったところ

 

実際に通勤に使用してみた感想は、一言で言うと「大満足」でした。

 

すでに書いた通り、私の通勤プランでは、輪行のしやすさが最大のポイントになります。

BROMPTONは、折りたたむ時も戻すときも、さほど広いスペースがなくても可能ですし、慣れてくると20秒ぐらいで操作できます。この手軽さは本当に画期的でした。

 

また、折りたたんで輪行バッグに入れた状態での大きさも、通勤電車に乗せるのに、迷惑になるほど大きくありません。(満員電車ではちょっと厳しいです。2018年当時、時短勤務をしていたので、帰りはさほど混んでいないのが幸いしました。)

おそらく、「輪行」を知らない方が見れば、自転車だとは思わないと思います。

 

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こんなに小さくたためるんだもの(電車に乗せる際には袋に入れます)

加えて、16インチのタイヤサイズからは想像できないほど、スイスイとよく進み、走行性も十分でした。もちろん、自宅にあるスポーツバイクと比較してしまうと落差を感じますが、15キロに満たない通勤ルートを走るには十分でした。

 

BROMPTONで通勤してみた感想 イマイチだったところ

 

全体的には満足しましたし、イマイチといっても想定の域を大幅に超えるものではなかったのですが、一応マイナスポイントも書きます。

 

まず、持ち運ぶには、やはり重いです。

 

本体は11キロぐらいですが、通勤中なので手荷物も他にありますし、輪行袋に入れますので袋の重さも加わります。

それら全てを持って、移動するには、女の力だとギリギリ…アウトの重量だったかもしれません。

 

これは、買う前から覚悟していたことでしたし、持ち運び距離もさほどないため、セーフだと懸命に思い込んで使っていましたが、正直そのために腰を痛めて、結局BROMPTONを手放すことになった可能性は否めません。

 

重さ対策がないか、ネットで調べていると、リアキャリアがついているモデルの場合、キャリアについた車輪を使ってコロコロと転がして運ぶ方法がありました。

これは良さそうだと、お店(Brompton Junction Kobe)で相談してみましたが、実際はその方法はあまり現実的でないとのこと。

 

というのも、日本では電車内に自転車を持ち込む際、輪行専用の袋に入れて、車体が一切、外に出ない状態にしないといけません。車体の一部でも出ているとNG。

よって、キャリアを使ってコロコロするにも、それだと持込み規則に反した状態(コロコロ部分だけでも露出が必要)であるため、駅構内に入るまでしかコロコロできない。

となると、コロコロを活用できる範囲はかなり狭くなり、実質は使えないと。

(※あくまで電車通勤の際に活用する場合です)

 

他の対策としては、輪行バッグに車輪がついているものがありますので(ころが~る)、それに入れたまま転がして運べば、鉄道会社の規定をクリアした上で、重さを軽減できます。

ですが、ころが~るは、輪行バッグそれ自体が重たく(なんと1.9キロ!)コロコロできない場所(階段など)では、まさに地獄の重さに。

また輪行していないときも、常に2キロの輪行バッグを携帯するというのは、ちょっと抵抗がありました。。

 

BROMPTONが、折りたたみ自転車であること、また大変丈夫な作りの自転車であることを考えると、にもかかわらず、限界まで軽量化されており、そこがまたこの自転車の素晴らしいところです。

ですが、絶対的な重量でいうと、軽々持ち運べるほど軽いものではありません。

うちの夫も、かなり重いと言っていました。

女性で検討されている方は特に、実際に持ってみて最終判断されることをお勧めします。


(車体重量、輪行バッグ仕様などは2018年当時のものです)


 

あとこれは、基本的に平地を走る通勤利用としては、さほど重大なことではないですが、坂道はあまり得意ではありません(最大の6速タイプであっても)。

少ないもので2速のモデルもありますが、店員さんいわく、それだと坂道走行はあきらめてくださいとのことでした。

また、6速タイプの場合、内装3速と外装2速を組み合わせて使うのですが、内装変速(走行中に切り替えられない)を触ろうとすると、止まった状態で切り替えなければならないのが不便でした。

一般的なスポーツバイクに慣れていると、走りながら状況に合わせて切り替えるクセがついているので、どうしてもその感覚を忘れられないからだと思います。

 

 

字数だとマイナスポイントのほうが多くなってしまいましたが、基本的にはとても満足でしたので誤解のなきようお願いします。

走行性・携帯性・デザイン性を兼ね備えたBROMPTONは、さすが折りたたみ自転車の王様と感心する完成度の自転車でした。

 

BROMPTONについて、他に感じたことなど記事にしておりますので、よろしければそちらもご覧ください。

 

 

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【コスパ最高】大阪 池田の五月山公園いいですよ

自宅から自転車で行ける距離に、五月山公園があります。

広い公園内に、動物園が併設されており、なんと公園も動物園も入場無料!

 

動物園は、無料で入れるだけに、ライオンや象など猛獣の展示はなく、派手さはありません。

ですが、小動物たちと触れ合えるコーナーがあり、餌やりもできて、また国内では珍しいウォンバットがたくさんいます。ウォンバットを写真に収めるためだけに遠方から来ている人もいらっしゃるようです。

 

うちの娘は、記事当時で2歳なんですが、1歳のときからしょっちゅう遊びにいっています。

まず動物園をぐるっと回ってから、小さい子向けの遊具のある公園スペースで遊ぶというのがいつものコースとなっています。

 

今日はこの五月山公園&動物園の魅力をレポートしますね。

 

まず動物園を入ると、すぐ左手にアルパカさんがいます。

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今日も来たよー!

アルパカさんスペースの横に、動物たちにあげられる餌を売っていて、1回200円で購入できます。

(餌の販売機はこの他にも1か所あります)

大人の手のひらサイズのモナカの中に、固形飼料が入っていて、モナカを割って取り出して使用します。(モナカは動物にあげてはいけません)

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アルパカさん どうぞ~

うちは開園早々(9:15)に来園することが多く、その時間だと動物さんたちが、まだ朝ごはん中のことが多いです。

朝ごはん中は、エサを差し出してもあまり食べてくれないので、午前中だと10時以降ぐらいに行くのがいいのかもしれません。

ちなみに私たちは(来園が早すぎて)参加したことがないですが、11時から、専用スペースでたくさんの小動物たちと触れ合える時間になっているようです。

10時~10時半ぐらいに来園し、ゆっくり回りながら、触れ合いタイムを待つのもいいかもしれません。

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ワラビー見づらくてすみません

アルパカのお隣にはエミュー(大型の鳥)がいて、その隣はワラビーコーナーです。

写真のような透明の板で囲われていますが、一応餌もあげられます。

 

ワラビーコーナーを過ぎて奥に進むと、ヤギさんやカメさんが居て、その隣にお待ちかね(←うちの子だけ?)、ヒツジコーナーがあります。

ここのヒツジさんは、大勢で餌を求めてくれるので、子どもウケが抜群です。

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ちょーだいちょーだいちょーだい

うちの子にとっては、今のところ、このヒツジコーナーがメインのようです。

 

あ、ウォンバットを忘れていました、ワラビーの隣にいます。

五月山動物園といえばウォンバット。いい写真を載せるぞ!

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オケツしかない…

すみません、子どもが彼らに興味がないため、ウォンバットを全く写していませんでした。かろうじて、あまりにかわいいオケツだったため、遠くから1枚撮っていました。

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拡大してみる

ウォンバットを知らない方には、どんな生き物か全然伝わりませんね。

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ウォンバットコーナー横を徘徊する娘

ウォンバットは、売られている餌はあげられません。そのためか娘は全然興味ないようで、いつも柵横のスペースで木の実など探してウロついています。

 

ここで紹介しなかった動物もまだまだいます。ポニーちゃんが、園内を飼育員さんと一緒にときどき散歩していたりして、出会えるとラッキーです。

 

動物園内は、餌やりなどしながら、子連れで一通りゆっくり歩いて、所要時間30分ぐらいです。

 

動物園を出たら、たまに売店近くで座って休憩します。

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奥に見えるお手洗いは改装されてとてもキレイ

動物園を満喫したら、次に公園に行きます。

 

公園はメインの(?)大きい子向け遊具のある広いエリアが人気のようですが、動物園を挟んで、そのエリアと反対側に、小さい子向け遊具の置いてあるこじんまりした公園があります。

うちの子は専らそちらで遊んでいます。

そちらだと、土日でも比較的すいています。

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スッポリ包まれるブランコで安心

 

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大きめの滑り台はなかなかの迫力

こちらの、小さい子エリアの滑り台もなかなか立派ですが、大きい子向けエリアには、もっと大きくて立派な滑り台が2つあります。2つのうち一つは、滑る部分がローラーになっているタイプで、個人的にとても楽しそうです。いつか娘を同伴するフリをして、自分があれを滑ってみたいと、密かに狙っています。

子どもが大きくなって大きい子向けエリアデビューしたら、また写真付きでご紹介します。

 

いかがでしょうか。写真があまり無いこともあり、非常に簡単かつ偏りに満ちたレポートですみません。

ともあれ、これらのアミューズメントを、ほぼ無料で利用できるのはとてもお得ですよね。うちは自転車でいくので、かかるのは餌代200円だけです。

お弁当を持っていけば、半日以上楽しめると思います。

ぜひ一度利用されてみてください。

 

ちなみに、お手洗いは複数箇所ありますが、おむつ替え台のあるお手洗いはもしかしたらほとんどなかったかもしれません。

ただ、公園のいたるところに休憩用のベンチ等があるので、さほど不便には感じないと思います。うちもバーベキュースペースにあるベンチなどを、オムツ替え台にさせてもらったことがあります。(バスタオルを敷いて、使用後にはベンチを消毒しています)

残念ながら、目に見えるところに、ミルクの調乳に使えるお湯などの設備は無かったので、あくまで野外の遊び場として、乳児のおられる方は一通りご準備されて行かれるのがいいと思います。

 

五月山公園

大阪府池田市綾羽2丁目5-33(五月山公園総合案内所)
072-751-3070(池田市公園管理センター)
午前9時~午後5時00分まで(公園自体はこの時間以外も入れるようです)
休園日 公園は無休
駐車場
五月山公園駐車場など(有料)
入園料金 無料

 

五月山動物園

所在地は公園と同じ

072-752-7082(池田市緑のセンター)
午前9時15分~午後4時45分まで
休園日 火曜日(祝日の場合は直後の平日)
入園料金 無料

万一未成年の我が子が、事故の加害者になった時への備え

子育て中のパパママたちにとって、子どもの病気やケガは、何より心配でつらいことです。

万一子どもが災難にあった場合を考えて、備えをしている親御さんは多いと思います。

 

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ですが、未成年のわが子が、災難を「起こす」側になることを想定し、備えている方はそれほど多くないかもしれません。

 

私は以前、子どもと自転車に乗っているときに、無謀運転の自転車に突っ込まれるという事故に遭いました。

幸い子どもにケガはありませんでしたが、事故後すぐは、救急車も警察も呼んで、ちょっとした騒ぎになりました。

その際の加害者が未成年でした。

 

車の事故だと、未成年が起こすケースはそう多くないですが、自転車事故となると、自転車に乗れる年齢以降、いくつの子にも加害者になる可能性があります。

現実に、11歳の男児が起こした事故で、母親に1億円近い賠償命令が出たケースもあり、子持ちの親にとって子どもの引き起こす事故のリスクは、他人事ではありません。

 

私が経験した事故も参考にしながら、親として事前に備えるべきことと、事故に直面した際に取るべき行動について書きたいと思います。

 

※ここでは、自転車同士の事故(加害者側に一方的に非があるケース)について書きます。

自転車事故以外でも、大きな流れは似たようなものだと思います。

 

子どもが起こす事故に備えるには、個人賠償責任保険に加入しましょう

 

子どもを対象とした保険というと、最初に候補に挙がるのは学資保険ではないでしょうか。

私も妊娠中、保険の見直しをした際に、学資保険に加入し、それで万全の備えをした気になっていました。(ケガや病気への備えについては、健康保険や、子どもの医療費補助制度などを使えば必要ないと思っているため検討外)

 

ですが今回、自分がよそのお子さんにより被害を蒙ってみて、はじめて、個人賠償責任保険の重要性がわかりました。

 

これはどんな保険かというと、他人に怪我をさせてしまったときや、物を壊してしまったときなど、第三者に損害を与えたときに負う法律上の賠償責任をカバーしてくれるものです。(日常生活で偶然の事故により起こった損害の補償)

 

・友達の家で遊んでいて、そこの家財道具を壊してしまった
・公園でボール遊びをしていて、誤って通行人に当ててしまい、けがをさせてしまった

 

など、普段の生活でありそうなトラブルについて補償してくれます。

私が経験した自転車事故のケースも、この補償範囲にあてはまります。

 

この保険は、単体では加入できず、何かしらの保険に特約として付ける形で加入します。
自動車保険、火災保険、その他色んな保険や、クレジットカードの付帯サービスとしてもつけることができるようです。

 

私も事故に遭ってすぐに、自らの備えが不安になり、この保険に入っているかどうか確認したところ、自宅の火災保険に特約として付帯されていました。(加入時には、付帯されていることを意識すらしていませんでした)

この記事を読んでいただいている方で、この保険を検討される方はまず、すでに加入済みのなんらかの保険に付帯されていないか、一度確認されることをお勧めします。

 

ちなみにこの保険は、被保険者(補償の対象となる人)の範囲が広いのが特徴で、私が入っている保険でも、名義は私の名前ですが、子どもも夫もその範囲に入り、他にも同居する親族がいればすべて対象、別居している場合でも未婚の子は対象になるようです。

私が経験した事故でも、加害者の父親が加入する自動車保険に付帯されていた特約で補償がされたようです。


自転車同士の事故でしたので、自転車保険に入っていなければいけないようにも思えますが、そうでなくとも個人賠償責任保険でしっかり補償されます。

 

もし今回、相手が自転車保険にも、個人賠償責任保険にも入っていなかった場合、個人間の話し合いで賠償額を決める必要があります。

三者(保険会社など)の介入しない示談交渉は、双方にとってかなりのストレスです。(被害者=私は、個人で保険会社を相手することになり、どっちにしてもストレスでしたが、加害者のほうは、その点ではかなり楽だったと思います)

なお、加入している保険に、必ず示談交渉をしてくれるサービスがついているわけではないようです。もし加入中のものについていないようなら、ついているものに変更してでも、このサービスを使えるようにしておくことをお勧めします。

くどいようですが、個人で示談交渉をするのは、本当に大変です。

 

子どもが事故を起こしたことを知ってから、親がとるべき行動例

 

次に、仮に我が子が自転車事故の加害者になったとして。

その連絡を受けたとき、親としてどう動くべきでしょうか。

 

まず事故の連絡を受けたら、可能な限り早く、現場にかけつけましょう。それが無理でも、電話等で被害者へコンタクトが取れるよう、我が子には、事故の状況を聞くと同時に、被害者の連絡先を必ず聞いておくように伝えましょう。

被害者とコンタクトが取れたら、(相手にも同様に非があれば別ですが、明らかに自分の子の方が悪いようなら)まず何よりも、ひたすら謝罪をし、誠意を見せることです。

そして、改めて当日なり後日に、お詫びの訪問をさせてもらうべく、アポイントを取りましょう。

また、それと平行して、加入している任意保険会社への連絡もなるべく早く行います。

 

ちなみに被害者に会ってお詫びしましょうと書くのは意味があって、ここで不誠実な印象を持たれてしまうと、被害者に告訴される可能性があるからです。

 

自転車事故の場合、単に事故を起こしたというだけでは、特に処罰されることはありません(危険運転により相手を死亡させるなど、過度に悪質なケースを除いて)。

被害者への損害賠償責任は生じますが、履歴書に記載しないといけないような刑事罰が下されるわけではありません。

 

ただし、被害者は刑事告訴することで、加害者へ刑事罰を与えるべく働きかけることは可能なので、穏便に保険からの賠償だけで終わらせてもらうためには、誠意を見せることが大事です。
(まぁこういう理由がなくても、人として心から謝罪はすべきですが)

 

ただし、ここで注意ですが、誠意を見せたいあまり、被害者に対してあまりしつこく電話連絡するのはやめましょう。

特に救急搬送された場合、病院にいると電話には出にくいですし、色んな理由で、それどころではないことが多いです。

私のときですが、加害者母から何度も何度も電話があり、少々辟易しました。

スマホを見ている場合ではなかったので、何時間も経ってから着信の山に気づいたのですが、それに折り返すまでもなく、履歴画面を見ている途中でも、番号を変えてまた電話が来ました。

用件は、「今日お詫びに行きたい」というものでしたが、時間も遅かったのでその日は遠慮していただきました。

 

ケガの状態が気になる、ぜひ謝罪したい、そういう気持ちは、それが本心であっても、加害者側の勝手な希望です。

もちろん、何の連絡もせずに、任意保険会社に全部任せて終わらせるのは不誠実に過ぎますが、連絡するにしても相手の都合を尊重した行動をとらないと、謝罪も逆効果です。

 

話を戻します。

 

お詫び訪問を了承してもらえた場合に備え、手土産(菓子折りなど)を早めに用意しておくことをお勧めします。

相手が遠慮しない程度のものにしましょう。

事故の状況や程度にもよりますが、必要と思えば、「当座の出費に役立ててください」と、少し包んで一緒に渡すといいと思います(損害賠償は、加入している保険により被害者へされることになりますが、支払いまでは短くても数ヶ月かかるため)。お詫びの言葉と、自分の連絡先情報も忘れずに。

手土産やお金については、もちろんご自身の判断で、用意してもしなくてもいいです。

気持ちを表現するひとつの方法として書いているだけです。

相手が受け取ってくれないこともあるでしょうし、ケースバイケースで考えてください。

 

事故後に親として、被害者にできることはこれぐらいです。
賠償の具体的な交渉は、保険会社に任せることになりますので、後は示談交渉の完了を待つだけです。

 

ただし、賠償内容に被害者が合意する書面を取得できるまでは、終わりではありません。

担当した保険会社の対応によっては、被害者からのクレームを直接受けることもありますし、刑事告訴は、期限が切れるまで半年ほどありますので、最初は揉めていなくても、後々どうなるかはわかりません。

何があっても、親として真摯に対応できるよう心の準備をしておきましょう。

 

「うちの子に限って」は親の妄想

 

私が事故に遭った際、加害者の娘さんは未成年ながら、事故直後も後日の謝罪の場でも、声を震わせつつ、自分の言葉でしっかり謝罪されました。

親御さんともども、しっかりしたご家族だという印象を受けましたし、ご家族全員が見た目も素朴な感じで、とても危険運転をする(させる)ようなタイプには見えませんでした。

 

しかし現実に、小雨の降るなか、道路の右側を逆走した後、傘で視界をふさいだ状態でこちらに突っこんでくるという、ワイルド過ぎる運転をした末に、一歳の子どもを危険にさらす事故を起こしました。

 

親として、子どもの教育には気を配っているつもりでも、まだ若い子たちにはとても無謀な部分が少なからずあります。

うちの子はちゃんとしていると思っていても、親に見えている部分はほんの一部分かもしれません。

今一度、交通ルール含め社会のルールを、親の責任のもと、日々教えながら育てましょう。

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小さいうちからコツコツと

 

オマケ)二十歳になる直前に注意

 

ここからは余談ですが、今回私が遭った事故の加害者が未成年であり、かつ、たまたま事故の翌週に成人する子でした。

そのおかげで、警察での手続きを、ものすごく急かされました。

何にどう関係するのかわかりませんでしたが、未成年でいる間に、警察で事故の手続きを完了しないと、その加害者の子に不利益になるそうで。

 

こちらも小さい子を抱えており、その子が高熱まで出していたため、できれば事故の届け出等手続きは、娘の体調が落ち着いてから行いたかったのですが、警察から何度も電話があり、翌日午前中までに必ず診断書を取得して警察に来るよう、執拗に催促されました。

 

加害者の誕生日が迫っていること自体は、加害者に罪はありませんが、それ以上にこちらには何の関係もありません。

ただでさえ巻き込まれた事故でてんやわんやのときに、さらに手続きの時間を大幅に制限され、心底迷惑でした。

 

これは特殊な例ではありますが、しかしどの子にも、成人するまであと少しのタイミングってありますよね。

特にこのタイミングでは、いつも以上に事故や犯罪に関わることのないよう、世の親御さんたち、しっかり言い聞かせてください。
被害者にしわ寄せが行きますので(TT)

 

危険運転をしない、させない!

 

ここで書いた内容は、自転車事故のなかでもかなり軽いものです。

しかし、自転車は人を死亡させることもできてしまう乗り物です。

 

この記事を書いている時点でも、スマホを見ながら自転車を運転して歩行者を死亡させた事故のニュースが、何件も世間を騒がせています。

 

普段私が道を走っていても、逆走や並走をしている人はいくらでもいますし(というか、それを気にしているらしき人のほうが少ない)、傘差し運転やスマホを見ながらの運転も本当によく見かけます。

夏の暑い時期は、晴れていても、日傘を差しながらフラフラしつつ走っている人までいて、これは全ていい大人がやっていますし、心底バカなんだなぁと思って見ています。

全員が、勝手に電柱にでも突っ込んで大ケガをして、少しはバカさ加減を自覚してくれればいいですが、大抵はこいつらが原因の事故で、真っ当な人が被害に遭います。

 

この記事を読んでいただいている真っ当な皆様は、どうかこれからも良識ある運転を継続いただき、お子さまやご家族さま含めて、不幸な事故を起こさないよう注意していかれますよう、心からお願いいたします。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

私が経験した事故の経緯など、いくつか記事にしていますので、よろしければそちらもご覧くださいませ。

 

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【明細載せます】自転車事故に遭った際(被害者側目線)の、賠償完了までの流れ

私は以前、子どもを自転車に乗せて帰宅中、無謀運転の自転車に突っこまれて転倒する事故に遭ったことがあります。

幸い子どもは無傷でしたが、大変怖い思いをしました。

 

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そのとき一番困ったことは、(車の事故も含め)交通事故を経験するのが初めてで、今からどんな流れで物事が進んでいくのか、全くわからなかったことでした。

 

一度経験してみて、だいたいの流れがわかりましたので、自分の備忘を兼ねて、書かせてもらいます。

 

実際の賠償内容について、内訳書類の一部も載せますので、ご参考にしてください。

気になる慰謝料についても、あくまで「私のケースは」ですが、記載します。

 

ここでは自転車同士の事故を例にしていますが、車同士や車と歩行者など、他のケースでも大まかな流れは同様です。

 

事故直後

 

事故に遭ったら、すぐに警察に通報しましょう。救急車を呼ぶかどうかは、ケガの程度によりけりです。私の場合は、子どもが頭を打っていたので、見た目に外傷は無かったですが呼びました。

 

余談ですが私はそれまで、警察に連絡さえすれば、その後の(救急車等の)必要な手配もしてくれるものと勘違いしていました。
当日、警察へ電話し、現在地やケガの状況など細かく全部伝えた後に、救急車は別途自分で呼んで、同じ説明を再度してくださいと言われて、(泣き叫ぶ子どもを抱えながらの通報だったため)ちょっとショックを受けました。

 

なお、警察への通報や救急車の手配は、被害者により可能な場合でも、加害者にお願いしてやってもらいましょう。

私は自分でやってしまい、別にいけなくはないのですが、そうしている間子どもは泣き通しでした。

冷静に考えれば、自分で電話しなくても相手に任せて、子どもをしっかり抱いていてあげればよかったなと後で思いました。

 

救急搬送~帰宅

 

救急搬送されて診てもらった際、その場で診断書をもらえればそれが一番です。

診断書は人身事故の届け出に必須のものなので、後で必ず必要になります。

ただ、救急病院では、診断書は出してもらえないこともあります(私がそうでした)。

その場合、後日改めてかかりつけ医院にいって出してもらうことになります。

その辺は、ケガの程度や、搬送先によりケースバイケースだと思います。

 

帰宅後落ち着いたら始まる、2大手続き

 

事故後に、急ぎ必要な手続きは、大きく2つあります。

1つは診断書の取得@病院、もう一つは人身事故の届け出@警察です。

(ケガがなくその場で手続き可能な場合は、警察とのやり取りは現場でされることもあるようです)

 

事故によりケガを負った場合、必ず病院を受診し、ケガの詳細や全治何日であるかを記載した診断書を発行してもらいます。

これがないと、人身事故として警察で取り扱ってもらえなくなります。(物損事故で処理するなら不要)

 

補足1)人身事故と物損事故の違い

 

私は初めて事故にあったとき、人身事故と物損事故の違いすらわかっていませんでした。

警察からは、「人身事故で処理しますか、それとも物損事故にしますか?」と聞かれます。

それって個人で決めることなんだ…と、まず戸惑い、両者はどう違うの?何をもって判断するの?と、戸惑いました。

警察に聞いても、聞きたいことのすべてには答えてくれませんでした。(どっちの方が後々良いのかなどの質問にヘタに回答すると、警察から被害者へ、特別に配慮をしたことになるなど、マズイことがあるのかもしれません)

 

当時の私たちの状況としては、救急搬送された病院で、とりあえず子どものケガだけを診てもらい、ケガ無しの診断がされていました。

私は未受診で、膝を打っていて出血はしていますが、普通に歩けますし、骨に影響があるケガとは思えない程度のものでした。

じゃこれって人身事故なの?そもそも自転車同士でコケただけ…といえばそうだし、交通事故といえるの・・・?

 

答えは、イエスです。

 

ケガの大小ではなく、ケガがあるなら人身事故です。そして自転車事故も立派な交通事故です。

 

※ちなみに小さい子どもの場合、見た目外傷はなくても、救急搬送もされていることから、もし「痛い」としゃべれれば、それで診断書が出て人身事故になったそうです。今回はまだ一歳でうまく話せなかったため、私のケガにより人身事故の届けをしました。

 


被害者が怪我をしたり死亡したりしている場合は人身事故。モノが壊れただけなら物損事故。

前者は、手続きは多少増えますが、被害者としては適切な賠償を受けられるようになります。

物損事故であってもケガの治療費は出ることもあるようですが、その場合でも、治療にかかった実費だけで慰謝料の支払いはありません。

 

補足2)物損事故にしてほしいと言われることも!?

 

私が経験した事故では、妙な交渉はなかったですが、場合によっては「人身事故ではなく物損事故で処理させてほしい」とお願いされることもあるようです。

ケガの治療費はきちんと出すから、と。

 

ではなぜ物損事故にしてほしいと言い出す加害者が居るのか。

それは、物損事故にすることで「(車の場合)免許の点数に影響しない」「民事・刑事罰に問われない」「賠償額が少なく示談もすぐ終わる」といったメリットがあるからだそうです。

 

しかし、被害者にとって、事実を曲げて物損事故にするのは、デメリットだらけですので、ケガをしているなら必ず人身事故として届け出ましょう。

 

人身事故として届け出れば、警察は実況見分書と供述調書を作り、詳細な事故状況を書きとめます。これが後々、事故相手と過失割合で揉めた場合などに、重要な証拠になります。

物損事故ですと、簡易な報告書しか作られないようで、示談交渉で揉めても、事故状況を証明できる資料がなくなってしまう可能性があります。

 

また、事故から数日は大したケガじゃないと思っていても、日数が経って症状が出ることもあるかもしれません。物損事故から人身事故へ切り替えることはできますが、警察への切り替えの届け出は期限がありますし、期限切れの場合は保険会社へたくさんの資料提出が必要です。最初から人身事故にしておくほうがよほどスムーズです。

 

どんなに(他人から見れば)些細な事故であっても、ひとたび遭ってしまうと、『病院を受診する・警察署へ足を運ぶ・仕事や用事を休む』等々、大なり小なり日常生活を乱されて大変な思いをします。

これに対する慰謝料は、たとえ少額であっても、支払ってもらわないと割に合いません。

 

警察での供述調書の作成

 

診断書を手に入れたら、それを持って最寄の警察にいき、供述調書を作成してもらいます。

私のときは、先に加害者から話を聞いていて、私が話した内容との整合性も確認しているようでした。

調書作成の際、加害者を告訴する権利があることの説明を受け、その権利を行使するかどうかを聞かれます。

告訴とは、加害者を処罰してもらうために訴えることで、加害者の態度があまりにひどいなど、刑事罰を求める場合に行うものです。

私のときは、加害者からの謝罪の言葉もありましたし、なにより未成年でしたので、告訴はしませんでした。

※ちなみに、例え告訴したとしても、よほど悪質なケースでない限り、甘い処罰で終わることも多いようです。

 

調書を作成してもらったら、警察とのやり取りはいったん終了です。

 

示談交渉~賠償

 

診断書取得や警察での調書作成と並行し、相手保険会社との示談交渉が始まります。

最初に挨拶を兼ねた電話があり、その際に今回の事故状況を聞かれ、損害を尋ねられます。

よって、可能なら相手保険会社から初回の連絡が来るまでに、損害についてまとめておくといいと思います。

(もちろん後からでも申告可能です、何度も電話するのも面倒なので、という意味)

 

ちなみに、「すでに支払った治療費はあるか?」「病院への交通手段は?(費用が出ているか?)」など、誰にでもあてはまりそうなことは、相手の方から聞いてきますが、こちらから言わないと聞いてこない内容もあります。

私の場合、例えば会社を休んだことによる休業損害については、こちらから言うと初めて賠償項目に追加されました。

(女性だったからか、会社勤めはしていないことを前提で話をされました。今どき…)

 

よって、賠償されるべきと思う項目はどんどん申告しましょう。(認めてもらえないものも多いけれど)

 

このときの内容をもとに、賠償のために必要な書類が後日郵送されてきますので、必要事項を記入し、領収書などの証明書類を添付した上で、保険会社へ返送します。

ご参考までに、私が受けた賠償内容の一部をお見せします。

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賠償内容を書いた書類の一部です

 

賠償されたものは下記の5項目です。

  • ケガの治療費
  • 通院交通費
  • 自転車修理代
  • 休業損害(会社を休んだ分の損害)
  • 慰謝料

事故に関連した出費は大抵認められたのですが、認められなかったものあります。

例えば、当日に夫が、救急病院にかけつけた際のタクシー代は対象外にされました。(タクシーでしか行けない病院でしたが。)

交通費は事故にあった本人しかダメとのこと。同居の家族ぐらいはOKでもいいと思いますけどねぇ。

また、救急搬送された時間が子どもの夕飯の時間でしたので、病院の待合室で軽くご飯を食べさせましたが、そういうお金はレシートがあっても出してもらえませんでした。

もちろんその日は、大人の食事もいつものように作る時間はなく、宅配を頼みましたが、それも対象外。

もっと細かいことを言えば、私は膝をケガし、当日はいていたストッキングとパンツは廃棄処分になりましたが、それももちろん対象外。

こういう細かい損失は厳密にカウントすればまだたくさんあります。

 

そして慰謝料ですが、私のケースでは、1万円台(過失相殺後)でした。

 

慰謝料以外の賠償項目は、実際に出て行ったお金ですので、賠償されても当然プラマイゼロです。

慰謝料だけが、唯一プラスでもらえるお金になります。

ですが、上にも書いたとおり、賠償対象にはしてもらえなかった出費もいくつもありますので、実際は慰謝料からそれらの費用を捻出することになります。

そうすると残りは、あっても2,000円ぐらいです(笑)

 

ケガがたいしたことなかったとはいえ、救急車に乗り・後日整形外科にも行き・警察にも行き・仕事も休み・子どもは事故当日に雨に濡れて高熱を出し・通勤手段の自転車は修理でしばらく使えず・警察に暴言を吐かれ・保険会社にも嫌な思いをたっぷりさせられて、この金額です。

事故に遭うということは、その時点で損が確定です。

 

ちなみに賠償額は、過失割合に応じて減額されます。

過失割合については別記事にも書きましたが、「保険会社の規定に基づき」相手が勝手に決めてきます。

加害者個人が仮に、100%自分が悪いと認めていたとしても、交渉を担う保険会社は、なるべく支払いを少なくするために、被害者の過失を責めてきます。

今回の事故を未然にふせぐために私にできたことは、「その日その時間にその場所を通らないこと」だけでしたが、保険会社に言われせれば「前方不注意」となります。

納得いかなければハンコを押さなければいいのですが、私は、とにかく早く終わらせたい一心で、さっさとハンコを押してしまいました。

ですが、できればここは、なるべく粘って交渉しましょう。

相手保険会社は交渉されてもいいように、初回は強気な過失割合を提案してくるように思います。

一般的には、どう粘っても過失ゼロを勝ち取るのは難しいようです。ですが、多少は交渉の余地を残しているものです。

 

過失割合に納得し、賠償額含め相手の提示内容を承諾できれば、書類に印鑑を押して、相手との交渉は完了です。

指定口座に賠償額が振り込まれて、すべてが終了となります。

 

繰り返しますが、幸いにもケガの程度が軽く、被害が少ない場合、金銭的にも被害者には損しかありません。

では後遺障害の残るような大ケガをしたほうがいいのかというと、お金はそれなりにもらえますが、お金では解決できない苦痛をずっと味わうことになります。


事故には遭わないのが一番いい。

 

とはいえどんなに注意しても、向こうから飛び込んでくることもあるのが事故です。

もしものときに、私の記事が少しでもお役に立てば幸いです。

 

加害者側の備えについても記事にしていますので、よろしければご覧ください。

 

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続・自転車事故 健康保険とか労災保険とか

私は以前、自転車同士の事故に遭いました。

その際に強く実感したこととして、「100%被害者になると損をする」ということがあり、前回記事にしました。

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上記のほか、もうひとつ実感したのは、「交通事故の治療と健康保険のグレーな?関係」でした。

 

ここでは、後者について書きます。

 

交通事故の治療には健康保険は使えないのか

 

「交通事故の治療には健康保険は使えない」という話を聞いたことがありますか?

私は自分が事故に遭うまでは知らなかったのですが、比較的よく耳にする類の話のようですね。

そして、使えないというのは、どうも誤りのようです。

旧厚生省時代にも、現厚生労働省からも、使えるという意味合いの通達が出ているようですので、おそらく使えるという理解で間違いないでしょう。

 

ですが、私も今回、色んなところから実際に「使えない」と言われました。

治療のために受診した病院の受付で言われ(相手保険会社の担当者との交渉で、どうやら折れて使うことに同意したようでしたが)、その数か月後には、加入する健保組合からもやはりダメだと言われました。

 

私の場合は、通勤中の事故だったため、労災保険の範疇であり、その意味で健康保険はダメなのか。あるいはそうでなくとも、使ってはダメなのか。

そのあたりは、相手もあえてわかりづらい説明をしている気配があり、最後まではっきりしませんでした。

 

ともかく今回は健康保険を使えなかったため、最終的には相手保険会社により、いったんは全てが解決した後で、遡及で満額が支払われましたが、そこに着地するまでには、多くの交渉・調整が必要でした。

(労災申請はしませんでした。申請するための膨大な手続きが、その成果と全く釣り合わないため)

 

世間のみなさんは、事故に遭われた際、治療にあたりこの問題をどうされているんでしょう…

健康保険を使わないなら、受診者個人による多額の治療費立替が必要ですので、数万単位の持ち合わせが無い場合は治療を受けられません。

加害者側保険会社が最初から全額支払ってくれればいいですが(最後に過失相殺により減額されたとしてもそれが一番スムーズだと思います)、そうではなく、健康保険を使うよう求めてきた場合、そのまま承諾して進めていると、数か月後に健康保険運営団体から色々文句を言われます。(少なくとも私はそうでした)

通常はそのあたりは、保険会社に任せているため、個人さんでは特に感知されていないのでしょうか。

どうするのが正解なのか、どこ情報が正しいのかいまだにわかっていません。

 

労災が絡んでくると注意

 

結局正解がわからないままになりましたので、教訓とするのも難しいのですが、1点、「労災が認められる…というか労災になってしまう」ケースには注意が必要なことだけはわかりました。

 

もう経験したくないですが、次にまた事故にあって病院にいくことがあれば、まずその事故が労災となる可能性があるかどうかを、勤務先の有識者にすぐに確認します。

そこで可能性ありと判断された場合は、その旨相手保険会社に伝え、絶対健康保険は使いません。

何か月も経ってから、返納だ~、再申請だ~、合意内容への異議申し立てだ~と、面倒事が山ほど出てくるからです。

※タイムラグがある理由は、健康保険の運営主体が、支払った保険料の内訳を知るタイミングが数か月後だからです。

 

これまで「労災が認められる」という言葉には、プラスの響きを感じていましたが、実際は、認められるほうが面倒になるケースもあるのだなと知りました。

 

怪我が無かったのだから、それだけで良かったのです。それはそうだけど。

 

今回の事故では、今まで書いた以外にも、些細なことまで含めれば、たくさんの面倒ごと、ネガティブなことがありました。

  • 事故当日に、寒い中雨ざらしで救急車を待ったり、遅くまで病院に居たりしたことで、子どもに風邪を引かせてしまった
  • 通院のため、仕事を休まなければならなかった
  • 自転車のハンドル周りが破損し、数日は保育園への送迎手段として自転車が使えなかった(片道徒歩で40分)
  • 事故翌日の外出予定も変更せざるを得なかった
  • 警察にも相手保険会社にも、色々と無礼で不快な言葉をかけられた 
などなど。
 
それでも、こちらに非がなく、ケガもほとんどなかったのだから良かったじゃないかといわれるとその通りなのですが、
  • 非が無かったがために個人による示談交渉を余儀なくされ
  • ケガも軽く賠償額が微々たるものだったがために示談内容に不満があっても弁護士を頼むこともできず
  • オマケですが寄り道の最中などではなくマジメに通勤途上の事故だったがために労災が認められ(る可能性が高く)、健康保険組合も頼れなかったわけです。 (健康保険を治療に使うことがダメなケースでも、返金は普通、被保険者個人に求めるのではなく、相手保険会社へ直接交渉して請求されるようです。つまり被保険者は、放っておけば、健康保険か相手保険会社のどちらかが治療費を全額払ってくれるわけです。それが労災でさえなければ。
 
嫌なことがたくさんあり、一見いいように思えることも裏目に出ている…
損害がたいしたことなかったから言えることだとはわかっていますが、本当に…事故に遭うとは、理不尽で損なことばかりです。

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堪忍して…
正直、加害者のほうは、事故後に謝罪の電話をし、ダメ押しで謝罪訪問でもしておけば、あとは保険会社に一任でいいわけです。
(事故が軽微なものだった場合に限る、ただし重大事故でも交渉事は任意保険会社に任せられるのは同じ、あとは気持ちの問題)
 
加害者のほうが良かったとまではいいませんが…
「交通事故の被害者は二度被害に遭う。一度目は加害者によって。二度目は保険会社によって」
このフレーズを聞いたときは、激しく同意しました。
 
誰にでも、同様の被害にあう可能性があり、また同じだけ加害者になる可能性もあります。
今回の事故を通して学んだことは他にもたくさんありました 。
 
  • お天気がややこしいときは自転車に乗らない(こちらが合羽着用&慎重に運転していても、傘さし運転でアホみたいにスピードを出す輩が必ずいる。)
  • 子供が嫌がってもヘルメットをかぶせる(たとえヘルメットをかぶっていても今回の事故を避けることはできませんでしたが、けがのリスクは減らすことができました。というかかぶせていないと道交法違反になります。)
  • 加害者になった場合の対処の仕方も同時に学んだ(子供が他人へ危害を加えてしまった場合の、親としての対処は、今回参考になりました。)
 
たくさん学べて、ブログネタもできたことだし。
腹立つことだらけでしたが、これもいい経験だと思うことにします。
 
事故後の大まかな流れや、子どもがもし加害者になったときのための備えについてなど、よろしければ続編記事もご覧ください。
 

【自転車事故】100%被害者なのに、過失ありとは?

まだ春までは遠いある日、冷たい小雨の降るなかで、自転車同士の事故に遭いました。

子どもを自転車の前座席に乗せた状態でした。

幸い子どもは無傷、私もケガとしては膝の打撲ぐらいで済みましたが、救急搬送される事態になりました。

 

全く前を見ていない自転車がこちらに突っ込んできたもので、警察も全面的に相手が悪いと認めるような、 ほぼもらい事故でしたが、むしろ完全な被害者だからこその、たくさんの面倒がその後に降りかかってきました。

 

今回実感したことはたくさんありましたが、

100%被害者になると損をする

このことが、特に心に刻まれました。

私の苦い経験が何かの参考になればと思い、書かせていただきます。

 

事故の経緯

 

事故当日、いつものように、会社帰りに娘を保育園に迎えにいき、夕飯の買い物をしてから自転車で帰宅していました。

小雨が降り、時折強風に煽られるようなお天気でした。私と子供の両方が雨合羽を来て、いつもよりゆっくりと慎重に走っていました。

自宅がもう目の前に見えるあたりに来たとき、その日何度目かの強い風が吹いたため、速度をかなり絞りました。

そしてふと前方を見ると、傘が迫ってきます。

 

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こんな感じ

傘に隠れて、自転車と足が少しだけ見えるな。。

あれ?止まらないな。。

あれ?迫ってくる!?

ギャーぶつかる!!!!!!!!

と、どうすることもできずその場に停まって身構えたときに、勢いよくぶつかってきました。

相手を認識してからぶつかるまでは3秒ぐらいでした。

全く避ける時間はなし。

自転車の左側前方にぶつかられて、娘を乗せたまま横倒しになりました。(相手側はノーダメージ)

まさに血の気が引くとはこのことで、子どものことが心配で軽くパニックになりながら身を起こし、急いで娘を抱き起こしました。

 

見たところ娘に怪我はないですが、火が付いたように泣いていました。私は震える手で、消防と警察に電話し、 すぐに救急車が着きました。

※当時娘は1歳半を過ぎていましたが、ヘルメットがまだちゃんとかぶれないほど頭が小さく、無理にかぶせると嫌がるのでかぶせていませんでした。これは本当に反省です。この後は必ずヘルメットをさせるようになりました。
※なお事故の際の緊急連絡ですが、基本的に加害者により通報してもらうべきなのだそうですね。 当時私は、相手にこのまま逃げられたりしたらどうしようなど、回らない頭で無駄に考えた末、急いで自分で通報してしまいましたが、その間中子どもは泣いていましたので、かわいそうなことをしました。

 

救急車の車中で、娘は泣きやんで、途中からは一緒に歌を歌いはじめました。

ほっと胸をなでおろします。

救急隊員さんや診察してくださったお医者さんいわく、小さい子供は被曝のリスクから、よほどの場合を除いて、レントゲンを取ることはしないそうです。

うちの娘も、外傷がないことや、意識がはっきりしていることから、いったん経過観察となりました。

 

普段の日だととっくに娘は寝ている時間帯になって、やっと病院を出ることができました。

※私のケガは、両膝を強めに打っていて、片方から結構出血していました。 子どもが心配でそれどころではなく、出血に気づいたのも帰りのタクシーの中でした。

 

事故の翌日は祝日でした。加害者(未成年)が家族で謝罪に来て、うちが100%悪かった、できるだけのことはさせてもらうとのことでした。

幸いにもケガはたいしたことなく、何より娘が無事で、自転車の破損もハンドル周りの一部だけ。相手は 100%の非を認めており、警察での証言もこちらのものと合致している。ここまでシンプルな事故であれば、あとは補償について少し話せば即解決すると。

 

気軽に考えた私は甘かった。

 

「100%被害者になると損をする」とは?

 

今回の事故が3月に発生し、最終的に補償内容が確定して賠償金の支払いがあり、すべてが解決して終了したのは7月になっていました。

自転車同士、被害者(私)の負傷は打撲程度、事故状況に争いなし。

この状況で、5か月もかかるとは、私は想定していませんでした。

 

賠償がされるまでの期間、ケガの治療、示談交渉や勤務先との各種調整など、しちめんどくさいことが山ほどありました。

 

なかでも一番苦痛だったのは、相手保険会社とのやり取りでした。皮肉にも、私に非が無かったがために、 個人で交渉しなければならなかったのです。

 

相手保険会社とのやり取りが苦痛だった理由は色々とあり、なかでも一番は担当者の人格的な問題だったと思っていますが、それはここでは触れません。

その部分を除いても(もう少しまともな担当者が相手であっても)、保険会社と直接交渉するのは素人にはなかなか大変です。

 

交通事故など、人生で何度も無いもので(私は初めてでした)、事故後にどんな手続きがあるのか、当時私には何一つわかりませんでした。 そんな中で色々と事務的に畳みかけるように言われても、内容の是非を判断する根拠もなく、戸惑うばかり。

せめて自分で可能な範囲で調査をして進めようとしても、こどもがまだ小さく、日中は仕事もしている身では、調査に割く時間はなかなかありませんでした。

かといって相手の言うままに進めると、理不尽な内容で決まっていきますので、片手間にはできません。

いっそのこと、賠償額を超えるお金を支払っても構わないから、だれかプロに交渉を任せたいと思ったものでした。

 

過失がなければサービスを使えない

 

私も示談交渉代行サービス付きの自転車保険に加入していましたので、条件次第でプロに交渉を任せることもできたのですが、そのためには、「私にも過失がある」(正確には賠償責任がある)ことが必要でした。


事故の相手に対して何らかの賠償が必要であれば、加入している保険会社に、交渉を一任することができたのでした。 (保険会社は商売でやっていますので、自分達の懐が痛まない案件に口出しはしてくれません)


しかし、私の場合は一方的に補償を受ける立場だったため、相手の保険会社と直接、慣れない交渉を強いられました。
(弁護士に依頼する方法もありますが、賠償額から何パーセントかを弁護士報酬として払うことになるため、微々たる事故は断られます)

 

賠償の必要はないが、過失はある?

 

しかもおかしなことに、いざ交渉が始まると、「動いている限りおたくにも非がある」と言われるのです。

結局8:2で、私のほうにも2割の過失があるという示談内容が送られてきました。

 

避けようもなく突っ込んでこられて、2割の過失って結構な割合に感じます。

 

車同士、自転車同士など、双方が同じ条件の場合、過失割合が0と認定されるケースは限られるということは、話には聞いていました。

ですが、やはり納得しがたく、何度か説明を求めました。過去の判例がどうの、保険会社の決まりでどうのと、納得は全くできないが、反論も難しいような回答が毎回返ってくるだけでした。

 

そもそも過失がなく賠償義務もないから、自分の自転車保険のサービスが使えないと言われたのに、一方で過失があるとはどういう意味か。 (ちなみに私の加入する保険と相手保険会社は同一の会社)

自分の保険担当にも改めて問い合わせましたが、「お相手に賠償しなければいけない場合以外は、示談交渉の代行はできない」と繰り返されるばかりでした。

 

いまだに、この一連の、保険会社ご都合主義の理屈は、理解も納得もできていません。

 

このとき私に何かできたとすれば、加害者に頼んで、なんでもいいので何かを(傘とか)賠償してくれと適当にでっち上げてもらい、こちらにも賠償義務を発生させる方法をとれば良かったのかもしれません。

そうすれば自分の保険会社に示談交渉を代行してもらえ、過失相殺によりうちの実損はなく、余計な苦痛を味わわずに済んだような気がします。

もちろん褒められた方法ではないでしょうが、そうでもしないと損ばかりです。

 

過失割合は結局、提示された20%で合意しました。

納得はいきませんし、せめて10%に減らす交渉はできたかもしれません。

でももう疲れていました。

 

賠償額は、けがの治療費、交通費や自転車の修理代など、実際にかかった費用に、わずかな慰謝料を足した全体額から、過失割合分を引かれた金額になります。

今回、全体額でも数万円なので、過失割合が仮に10%減ったところで、増える補償額はそう多くはありません。

そこを争って、この嫌な交渉を長引かせるよりも、修理代や治療代の実費分だけでも出るなら、それで早く終わりにしたい。

色々と疲れてしまって、最後は言われるままに合意しました。

 

ちなみに、結局いくらぐらい払ってもらえたかというと、過失相殺で結構削られて、一万円以内です。父親が病院にかけつけたタクシー代と、病院で食べたコンビニご飯代で終了です。(ちなみに本人以外の交通費は払ってくれませんし、こういう食費も保障対象外です。)

ほんと事故って馬鹿馬鹿しいですよ。

 

今回は、事故による損害がそもそも少なかったため、そういった妥協もまぁアリだと思います。

ですが、事故の規模によっては、10%の違いが大きなものになりますし、一度合意した内容をくつがえすことは 基本的にはできませんので、気力・体力・時間があれば、ここでは妥協しないほうがいいです。

妥協してしまうと、金銭的なことだけでなく気持ちの面でも、解決後もいつまでも微妙に被害感情が残って、ふいに思い出してはモヤモヤすることになります(=私のように)。

 

上記の他にも、今回の事故で実感したことは色々ありました。よろしければ、続編記事もご覧ください。

 

 

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