私は、自転車通勤用にBROMPTON(P6L)を購入し、腰を痛めてしまって4か月後に手放すまで、通勤用・街乗り用として乗っていました。
その時に感じたことについて、いくつか書きたいと思います。
BROMPTONは荷物を乗せやすいかどうか
結論から言いますと、乗せやすい自転車だと思います。ただ、あくまで、「折りたたみ自転車としては」ということです。
以下に詳しく書きます。
私は、BROMPTONを平日に通勤で使い、週末には近所の買い物用に使っていました。
どちらの場合でも、スポーツバイクでサイクリングするのとは違い、前カゴなど荷物を入れられるスペースがあることは重要です。
BROMPTONは、折りたたみ機能やデザインを犠牲にすることなく、荷物を乗せられるよう工夫されていました。フレームについているパーツに、専用のバッグを取り付ける方式にしたことで、折りたたむ際にはワンタッチでバッグを外せるため、邪魔になりません。
目的地に着いて自転車を降りるとき、バッグを外して、そのままカバンとして使用することができます。
うちはこういうのを使っていました。
平日は、このバッグがそのまま私の通勤カバンとなりました。
数種類あるバッグの中で、私がこのバスケットバッグを選んだ理由は、昔ながらの自転車用前カゴにイメージが似ていて、使いやすいかなと思ったからです。
こちらの、公式サイトにある画像のほうが、伝わりやすいかもしれません。
(BROMPTON JUNCTION オフィシャルサイトより画像をお借りしました)
しかし実際には、私が買ったバスケットタイプより、むしろしっかりカバンになっているこういうもののほうが、より使いやすいように思いました。↓↓
例えばこのS-BAGだと、レインカバーが付属して、急な雨にも対応できます。
またデザイン的に、バスケットバッグよりもさら普通のカバンに近いため、自転車を離れた後に手提げカバンとして使うときに、より使いやすいような気がします。(ポケットがたくさんあるとか、仕切りがあるとかそういう面で)
私の場合は、色んなカバンを試してみる前に売却してしまったため、あまり詳しい解説はできませんが、 再BROMPTONに乗ることがあれば、カバンは後者のタイプのものを買うと思います。
このように、他の折りたたみ自転車やスポーツバイクと比較すると、BROMPTONは荷物を乗せるシーンにもよく対応しています。
一方で、ママチャリと比較すると、BROMPTONのバッグがやや面倒に感じることもありました。
バッグがワンタッチで外せるということは、付けたままコンビニなどに入ると、大変不用心です。よって、少し自転車を離れる場合でも、必ずバッグごと外して持っていかないといけません。
いわゆる前カゴのように、ポンと荷物を放り込んで、少しの間ならそのまま置いておくというような使い方はできません。バッグに何も入っていなくても、常に取り外して持ち歩く必要があります。
取り外した後のバッグは、日常生活に馴染むようなデザインにはなっていますが、自転車に取り付けて使う性質上、背面を中心に、かなりしっかりしたワイヤーが入っています。
肩からバッグを提げていると、このワイヤーが身体にあたり、少々痛いと感じることがあり、またワイヤー分、重さもそれなりにありました。
さらに、自転車との連結はこういうパーツで行うのですが、この部分も、手持ちすると結構存在感があります。ニットなど着ていると、引っ掛かることがありました。↓
このように、当たり前ですが、どうしても普通のカバンとは使用感が違います。
あと容量についても、これはバッグの種類にもよりますが、私が使っていたバスケットバッグだと、それほどたくさんの荷物は入れられません。(例えばサイフ・スマホ・手帳など入れた上に、夕飯の買い物も乗せるというのは難しい)
ママチャリの前カゴって、想定される積載量を少々超えて無理することもできますよね。ワイヤーなどでくくれば結構カゴから飛び出しても乗せられる。
BROMPTONのバッグは、そういう柔軟さはありません。
これらの理由で、悪い評価を下すのは酷というもの、他の機能とのバランスを考えれば十分頑張っていると思います。
しかし、ママチャリと比べてしまうとどうしても・・・
最終的には、BROMPTONで何がしたいのかで良し悪しを判断するのが正しいと思います。
自転車を折りたたむ予定は無いし、特に長距離を走るわけでもなく、街中の買い物に行く程度であれば、間違いなくママチャリの積載能力の圧勝です。
BROMPTONのハンドル形状 Pハンドルを選んだ理由とその評価
BROMPTONのハンドルは、大きく3種類あります。
(BROMPTON オフィシャルショップブログより画像をお借りしました)
私はこの中の、Pハンドルを選択しました。
公式のコンセプト通り、ロングライドでの使用にも向いていると思ったからです。
(通勤と街乗り以外にも、100キロぐらいまでのライドも視野に入れていた)
このPハンドルについて、夫の評価はイマイチ、私は満足でした。
夫がイマイチという理由は、「思ったよりも、Pハンドルの特性を生かす機会がない」ように感じたから。
Pハンドルは、ロードバイクのドロップハンドルを、2次元で実現したようなものです。よって、こんな感じで、色々持ち持ち替えて走ることを想定していました。
しかし実際は、ブレーキ操作のできない下ハンを使うことは無かったですし、その他の部分に持ち変えることも一度もありませんでした。
もっと長距離を走れば違ってくるのかもしれませんが、せいぜい60キロ前後ぐらいまでなら、通常の握り方しかしませんでした。
これは必ずしもPハンドルの造りが悪いのではなく(下ハンでブレーキ操作ができないのはアレですが)、坂道や長距離を走ることが想定より少なかったという、当初想定していた利用シーンとのギャップのせいなのですが、私の場合は、Pハンドルの特徴を生かした使い方をしなかったのは事実です。
にもかかわらず、数種のハンドルのなかで、Pハンドルが最も重量があるのです。
一番軽いSタイプで129g、Pタイプで440gです。
輪行のために少しでも重量を抑えたいところに、300gの差は小さくない。
よって、軽量化を優先するなら、次はPハンドルじゃなくていいよね、という結論になりました。
(もちろん、ほんとにガッツリ長距離&坂道で使う!と決めているなら別です)
…その通りなんですが…ただ、私は、別に街乗りメインでも、Pハンドルで満足していましたよ。
単純な理由でお恥ずかしいですが、かっこいいと思ったから。
このハンドルは珍しいので、かなり目を引きます。 信号待ちをしていて、「あの自転車カッコイー」と言ってもらえたことが何度かありましたが、やはり気分がいいものでした。
もちろん、ハンドルだけがかっこいいわけではなく、全体としていいのですが、これが他のタイプのハンドルだと、ここまでインパクトはないのではと思います。特に自転車に興味ない方でも、Pハンドルだけは目を引くようでした。
まぁ一番の利点がカッコイイことで、その結果少し重たくなるというのはどうかなとも思いますが、やはり私が選ぶなら、次に買うときも、同じPハンドルにするかもしれません。
多少合理性に欠ける理由でも、自分が気に入ったなら、見た目重視も大いに結構ではと思います。
自己満足大事。
注)私のおすすめ、Pハンドルは、その後廃盤になったようです(泣)てことは、やはり人気なかったのか…
他にもメンテナンスなどについて、記事にしておりますので、よろしければご覧ください。