私、陣痛は、徐々に痛みが強まって、産む直前にピークを迎えるんだと思ってたんですよ。
いえ、実際そうなのかもしれませんが、個人の感覚としては、開始当初から痛みレベルMAXでした。
16時頃に陣痛が始まったのですが、スタートダッシュとばかりに、のっけからめちゃくちゃ痛い。
産婦人科による、入院のための事前説明では、「陣痛が始まっても、しばらくは様子をみて、5分おき(だったか?)の間隔になったら電話くださいね~」と、つまりは「ギリギリまで電話してくんなよ」という主旨のレクチャーを受けていました。
ということは、入院するギリギリまでは、割と余裕があるのかなと思っていたのですが、いやいやすごく痛い。
あまりの痛さにびっくりして、自宅の椅子から崩れ落ちてうずくまり、無意識に涙がこぼれました。開始から1時間もしない時点で、です。
それぐらい痛い。
ですが、陣痛感覚はまだ10分前後~短くても7、8分なので、ここから2時間ぐらいは自宅でガマンです。
陣痛がくるたびに震える手で時間を記録し、たまに崩れ落ちて涙ポロリ。それを幾度も繰り返します。
夫が、ロールケーキを買って、早めに帰ってきてくれました。大好きなあのお店のロールケーキ。痛みの合間に、美味しいなぁと一切れいただきました。
この一切れを最後に、次にまともにご飯が食べられるのは3日後になるのでした。
そうこうするうちに、いよいよ陣痛は5分前後の間隔になり、病院に電話。でも1回目の電話では、いったん「様子を見ましょう」となります。
20分程度頑張って、もうムリ、様子見れない~と思い2回目の電話。やっと入院の許可が出て、急いでタクシーを呼びました。
そうそう、うちは車がないので、いわゆる「陣痛タクシー」を探して、いつでも使えるように準備していました。地域によって差がありますが、うちの周辺では、正確には陣痛タクシーのサービスはなく、タクシー会社数社をあたって、近いもの(24時間対応可、破水した場合もバスタオル持参で乗車許可)を取り扱う会社さんにお願いしました。予約というほど厳密なものではないですが(普通分娩であれば、Xデーがいつになるかはわからないため)、登録した電話番号からかければ、詳しい説明無しに飛んできてくれるサービスでした。病院への交通手段をお持ちの方も、当日何があるかわかりませんので、陣痛タクシーも保険として準備しておくといいと思います。
夫が同行してくれて、タクシーで20分程度の道のりを行く間も、周期的に、叫び出しそうなほどの痛みが襲います。病院に到着して、タクシーを降りても、入り口まで自力で歩けない(汗
夫とタクシーの運転手さんで手分けして手伝ってくれて、病院の車いすに乗せてもらい、やっと中へ入れました。
このとき19時頃になっていました。
受付前で痛みに耐えつつ、夫により入院手続きがされているところに、当直の助産師さんが迎えに来てくださいました。それで安心したせいか?少し陣痛がおさまります。
会話をする余裕が出てきて、助産師さんに聞きました。「今日中の出産は難しいですよね・・?」
助産師さんは少し考えて、「初産なので、明日朝ぐらいまではかかるかもしれません。」とのこと。
そしてこの予想は、嫌なほうに外れるのでした。